いよいよ翌日に迫った白内障の手術。現在は日帰りが可能なほどお手軽になったとはいえ、殺菌したり清潔に保つといった基本的なケアが重要である事情に変わりはない。
手術までに課せられるのは、1日4回の点眼と寝る前1回の塗り薬。これが月曜日から始まって、手術を挟んで約1ヶ月続くことになる。僕の場合は両目だか ら、こうした作業をいちいちやってる間に一日が過ぎていくのだろう。面倒だけど、まだ機能するこの眼を守るためには仕方ないと腹をくくっている。
ところで、この点眼薬というのはどうも慣れない。医院で手術の説明を聞いたときに知ったのだが、今までは目薬を完全に間違えて使っていた。顔を上へ向け て、えいやっと眼の中に目薬を垂らし込むんではないんだと。鏡にちゃんと目標を映した状態で、下まぶたを片手でつまみ出して作ったポケットに1滴だけもら う、これが正解。その際に睫毛に触れると薬剤そのものが汚れてしまう可能性があるから、そこだけはかなり注意しなければならない。
って言葉で書くのは簡単だけど、実際にやると難しいんだよね。ポケットを作ってから目薬の先をそこへ近づけて1滴分だけ押しこむ加減が分からない。鏡で見てるけど見えてないからね。・・・ん?
いつの間にか音もなく洗面所に入ってきて、鏡のすぐ脇の洗濯機の上にちょこんと座ったバカ息子その1が、手を伸ばして鏡の中で目薬に触れながら、一言。
「そんなの、おいらの肉球を使えば簡単だにゃ。」
・・・本当に?

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