「ねこの約束」、知ってましたか?
僕は岐阜市へ行ったとき、岐阜駅にたまたま店舗を見つけて知りました。
ここ、猫グッズの店ではありませんよ。
断じて違います。なのに僕ときたら、黒猫なのに勘違いして・・・
 
僕は根っからのねこ性なので、ねこの形をした商品とかねこと名前のつくものに異常なほど反応して、惹かれていってしまう。
名古屋ロフトで買ったかわいいねこ柄の暖簾は今でも宝物だし、マウスパッドの片隅にはねこがあしらわれてるし、テレビCMで「まねきねこダック~」とかや られると何を差し置いても画面に釘付けになる。キャットフード関係のCMなんかも僕にはまたたびと同じだし、昔あった「なめんなよねこ」も密かに羨まし かった。僕のケータイは今、ドコモで大した愛着もないのに羊を飼ってるけど、あの超有名な白い犬が白いねこのお父さんだったりしたら、迷わずソフトバンク を選んでいただろう。
そんな僕だから、「ねこの約束」の看板を見て心ときめかないわけがなかった。何があるんだろう?ねこの写真集か、ねこじゃらしか、新しいねこタワーか、ねこ変身グッズか、各種のねこしっぽか、はたまた強力なまたたびか、ねこまたになる秘薬か、僕のねこ性が疼いた。
だから店舗に足を踏み入れた。「いらっしゃいませ」ただひとりの女性店員に声をかけられてはっとした。そこは猫グッズではなく、ただのお土産物屋だった。
 
この時ばかりは自分の中にあるねこ性を恨んだけど、まあこれも何かの縁だからと、とりあえず店の商品を見ることにした。
人ひとりが立つのがやっとのカウンターと壁に設置された陳列棚しかない狭い店内は閑散として、客は僕だけだった。これは黒猫と人による、商品を買え買わな いの熾烈な心理戦が展開されるのか?・・・なんてことはもちろんなく、力を入れていると思われるかりんとうの価格やらパッケージを確かめて、店員に尋ねた らばらか箱入りしかないと言うので、少し高いと思いつつも箱入りのを1つ買って普通に店を出ただけだった。
商品が2種類しかないのが気掛かりだったけど、その時はあまり深く考えていなかった。まあ、そんなものだろうね。何も知らなければそこは少し変わった土産物屋としか見られないかもしれない。
 
実はここの商品は、岐阜の障害者施設で製造されたものだった。
「ねこの約束」という名前は、もうひとつの商品であるマドレーヌが招き猫を型どったもので、それを橋渡しとして障害者と健常者が分かち合えるようにとの祈りが込められていた。
ふーん、だからおいしいんだ。・・・いや、僕は食べてないんだけどね。
僕がそこで買ったかりんとうをあげた相手は、かりんとうにたくさんの種類があるのに驚き、楽しくおいしく頂きました、と後で公開日記で報告してくれた。
僕も良かったよ。思いつきだったけどちゃんと心のこもった土産物を手渡せて。
 
「ねこの約束」、僕は贔屓にしてもいいと思う。
岐阜へ行ったら、今度はマドレーヌを買ってみようかな。
そうすることで障害者さんのお役に立てるという想像も、気持ちいいものだ。
 
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