子育てに正解はありません。
それでも、
これは完全に間違ってると言える子育てがあります。
それは、
「子どもの夢を否定すること」
です。
私の両親は、私と妹にあまり関心がありませんでした。
私は子どものころから絵を描くのが得意だったのですが、
父は私と交流がなかったため、私の特技を知らないまま死にました。
母は幼い私に「絵では食ってけない」と言っていました。
でも、世の中に出ると、
私の描く絵をかわいいと言ってくれる人や、
私に「絵描きさんになれるよ」と言ってくれる人がたくさん現れました。
結局、私は絵描きになれたわけでもないので、本当に絵では食ってけません。
母が正しかったです。
それでも、
私の心にあたたかく残る記憶は、
無責任に「絵描きになれるよ」と言ってくれた人や、
私の絵をかわいいと言ってくれた人たちです。
世の中は素晴らしくて、
親がどれほど子どもの夢を否定しても、
親より夢を肯定してくれる人たちが現れてしまうのです。
その結果、子どもは、
自分のためを思って厳しい言葉をくれた親よりも、
無責任に甘い言葉をくれる他人のほうを好きになってしまうのです。
そんなもんなのです。
自分が子どもからずっと愛されて将来めんどうを見てもらうためにも、
うそでもいいから子どもの夢は応援してあげましょう。