摂食障害患者はものすごく努力家です。
おなかが空いても食べ物をずーーーっと我慢することができます。
痩せるためなら、涙がでるほど苦しくても吐くことができます。
摂食障害という病気の面だけを見たら、これは危険だし、やめさせたいことです。
でもこの「ものすごく努力家」という面を見てあげてください。
摂食障害患者には、細い体だけではない魅力が内面にたくさんあります。
文学や芸術の才能があるかもしれないし、
スポーツやエンターテイメントのセンスがすぐれているかもしれません。
なにかの勉強や仕事に特別向いているかもしれません。
死ぬまで痩せる努力をし続けた私の妹みーちゃんは、子どものころから国語が得意で文章力がずば抜けていました。
今思い返せば、真面目な本もよく読んでいたし、楽しい漫画もよく読んでいました。
「今思い返せば」というだけで、当時は私も両親も気にとめなかったことです。
もしかすると、
みーちゃんは、がんばれば小説家や表現者になれていたかもしれません。
大切なみーちゃんの能力に気づかず、応援してあげなかったことで、
みーちゃんの努力家な面は、文章力ではないダイエットに向かってしまったのかもしれません。
摂食障害になるほど自分に自信がない子は、自分のいいところに気づきません。
まわりが能力に気づいて応援してあげることが大事です。