摂食障害は簡単には治りません。

ご飯をむりやり食べさせても、患者をベットに縛りつけて栄養剤を点滴しても本当の意味で治ったとはいえません。

私の妹みーちゃんも、

結局、治らないまま死にました。

患者たちだって本当は治りたいのです。

でも治らないのです。

摂食障害がなかなか治らない理由は次の3つです。

1、そもそも患者本人が自分が摂食障害だと気づかない

2、気づいても絶対に認めない

3、認めてもどうしても太りたくない

まず、

摂食障害は患者本人より、まわりの人たちのほうが気づくのが早い病気です。

本人は気づかないのでここで病気が進行してしまいます。

また、摂食障害患者はとても意志が強いので、

自分が異常だなんて絶対に認めません。

この意思の強さは病気を悪化させる原因ですが、患者の性格的な長所です。

そして、

さすがに患者本人が自分の病気を認めたころには、かなり病状が進行しています。

自分がおかしいとようやく気づいても、それでも太りたくないし、そんな考えの自分に苦しんでいます。

これが摂食障害です。

自分で認めて、それでも太りたくなくて、そんな自分を責めています。

自分のせいで治らないと患者たちはわかっているのです。

まわりがどうすることもできないだけでなく、

本人もどうすることもできないのです。