平凡、普通、どこにでもいるタイプ、、、、
そういう存在になるのはうれしくないのが人間というものです。
死んでしまうほど人とは違う細さを目指していた私の妹みーちゃんも、
「普通」と言われるのを嫌がっていました。
みんながみーちゃんを表現するときの「普通」というのは、
「優等生で問題のない子」
という意味の「普通」でしたが、
みーちゃんにとっては、
「だれからも興味のもたれない子」
「ブスではないけどかわいくもない子」
「デブではないけどスタイルがいいわけでもない子」
と言われている気分だったのだと思います。
それが、
摂食障害が進んでからは、
精神的な不安定さと人とは違う食行動のせいで、
普通ではない子になっていきました。
あるときみーちゃんは、
「職場でも変人あつかいされている」
と言っていました。
もともと目指していた、
「特別かわいい子」
とか
「みんなが憧れるスタイル抜群の子」
ではなく、
ただの「変わった人」になってしまったようです。
なりたいものを目指してがんばり続けた結果、
違ったかたちで「普通じゃない」子になってしまったのは、
切なかったと思います。