摂食障害のなかでも、過食嘔吐にまで進んだ人たちは、
痩せるためにもっとも苦しんでいる人たちです。
食べたものを吐き出すために、喉まで手を突っ込んで吐くので、
手に「吐きダコ」ができます。
でも、
過食嘔吐の証拠が吐きダコというかたちで現れるとはかぎりません。
私の妹みーちゃんは、
死んでしまうほど常に吐いていましたが、
吐きダコはひとつもありませんでした。
みーちゃんがトイレに入っているときに外で耳をすませていると、
水分が逆流するような苦しそうな音が聞こえていました。
トイレから出たときには涙目になっていたので、
すごく苦しい思いをして吐いていたはずです。
吐きダコができないような吐き方もあるのだと思います。
一般的に
「吐いてる子は吐きダコがある」
といわれがちですが、
みーちゃんのように死ぬまで吐きダコをつくらないタイプの摂食障害患者もいます。
吐きダコがないから大丈夫だとは思わないでください。