摂食障害で死んだ私の妹みーちゃんは、
摂食障害になるくらいなのでもちろん外見を気にしていました。
みーちゃんだけでなく私も外見コンプレックスに苦しんで生きてきました。
それは、
私たち姉妹の性格が生まれつき繊細で神経質だというのもありますが、
親の影響もあると思います。
私たちの母は、
すごく精神的に若々しく、
親というよりは友達のような感覚でカジュアルに私たちに接してくれていました。
親なのに、上から目線で叱ったりするようなこともありませんでした。
子どもたちと同じ目線で、子どもたちを大人と同じように扱ってくれていました。
そのぶん、
やや包容力や大人っぽさに欠けるところがあり、
子どもたちの繊細な心を包み込むということが苦手でした。
私と妹は一重まぶたを小学生のころから気にしていたのですが、
それに対して母は、
「大人になったら整形しなさい」
と言っていました。
私たちは、
「気にしなくていいのよ」
と言ってほしかったのです。
子どものコンプレックスを親が肯定するのは理想的ではありません。
結局、
大人になっても私は整形しなかったのですが、
妹は大人になるのを待たずに高校生で整形しました。
のちに妹は、
摂食障害を発症することになります。
外見コンプレックスは、
自己が確立してないほど未熟な年齢で始まるものです。
大人の私たちのひと言が、若い子の人生を狂わせることもあります。
未熟な子たちにどれほど大人が影響を与えるかをおぼえておかなければいけません。