摂食障害当事者と摂食障害患者の家族たちは、
摂食障害の人特有の体型や行動に敏感になりすぎて、
いろんな場所で
「この人、摂食障害なんだろうな」
と思うことがあります。
なかでも、
スーパーで買い物をしているときにたまに見かけるのが、
「菓子パンをどっさり買うガリガリの女性」
です。
過食嘔吐のすえに死んだ私の妹みーちゃんも、
過食するときには菓子パンを好んでいました。
みーちゃんが過食に好んでいたものトップ3は、
菓子パン、アイスクリーム、パスタ、
です。
過食嘔吐する人たちは、
きっと自分なりに「吐きやすいもの」や
「お腹に重くないもの」を見極めていったのだと思います。
何度も何度も苦しんで吐いたうえで選りすぐった、
誰にも邪魔することができない
「少しでも心が救われる食べ物」たちなのでしょう。
「せめてもっと体にいいものを食べたら?」
とか、
「どうせ吐くならなんでもいいじゃん」
と言える問題ではありません。