昔見た海外のドキュメンタリー番組で、
ガリガリに痩せた摂食障害の女の子が、
カメラの前で平気で着替えをするシーンがありました。
その番組は摂食障害患者の1日を密着するもので、
着替えのシーンは無理やり撮影されたものではなく、
日常のひとコマとして女の子が自発的に行っている様子でした。
女の子がちゃんと自分の意志で着替えを行なっているという証拠になったのが、
彼女が着替えながら言っていた
「こんなガリガリの体で着替えてるなんおかしいでしょ」
という言葉です。
人に奇妙だと思われることを理解していながら、
自分としては人に見せたいほどガリガリの体を気に入っている、、、
とても複雑な場面です。
摂食障害でガリガリだった私の妹みーちゃんもそうでした。
痩せるほどに服装も露出が増え、
ミニスカートやタンクトップを好むようになり、
友達や家族の前で平気で着替えたり、
人とハグしたりお風呂に入ったりすることに積極的になっていきました。
まわりの人の気持ちはなんともいえない心地悪さですが、
本人は本当にガリガリの体を気に入っているのです。
まわりは「太ったほうが魅力的」と思うのですが、
摂食障害患者は
「ガリガリのほうが魅力的」だと本気で本気で思っているのです。
もう感覚が違っているのです。