摂食食害患者の家族やまわりの人たちは、接しかたに困惑しています。
摂食食害患者に接するときに、
絶対に注意しなければいけないことが3つあります。
食べてないことを見抜いてはいけない
摂食食害患者が痩せているのは、
もちろん「食べていない」からです。
見ればわかるし、簡単に予想のつくことですが、
これ指摘してはいけません。
摂食食害患者は「食べているのに太らない、みんなが憧れる女の子」なのです。
この夢をこわしてはいけません。
吐いていることを見抜いてはいけない
さすがに摂食食害患者も普通の人間なので、
本当は食べたら太ります。
だからもう、痩せるためには食べたものを吐くしかありません。
「食べたら太る」という人間くさいこともイヤだし、
「吐く」というモンスターのような行為をしている自分はもっとイヤです。
摂食食害患者は自分のこういうところが嫌いで苦しんでします。
もうじゅうぶん「吐いている自分」を責めているので、
まわりは責めてはいけません。
痩せたい気持ちを見抜いてはいけない
痩せたいのは女性みんなが思う平凡なことです。
摂食食害患者は、みんなより出来る子として生きてきたし、
みんなより優れていないと自分を許せません。
「痩せたい」なんて平凡な理由で「ダイエット」なんて平凡なことしてるのはイヤです。
「痩せたいから食べない・吐いている」のではなく
「食べても太らない超人的な人」
つまり特別な子なんです。
そういう扱いをまわりはすることが大事です。
摂食食害患者への接しかたは神経をすり減らすことかもしれません。
しかし、患者たちは、
それ以上に神経をすり減らした結果、摂食食害になってしまったのです。