『スラッガー』3月号のなかで、エクスパンション(球団拡張)について書かれていた。
実は、自分がMLBの未来において、一番興味があり気になっていることである。
記事を抜粋してみた。


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全32チーム&4地区制の未来
おそらく今後10年以内にエクスパンション(球団拡張)によって新たに2球団が産声を上げる可能性が高い。果たして新チームの本拠が置かれるのはどの都市か? そして、NFLと同じ全32球団・4地区制になった場合、どのような編成が考えられるのだろうか?


▽具体的に候補地を明言 コミッショナーも前向き
 1998年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)が誕生して以来、メジャーリーグは20年以上にわたって30球団体制を維持している。だが昨年7月、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは新たなエクスパンション(球団拡張)について、前向きに検討していることを明らかにした。「球団を持つことに興味を抱いているだけでなく、実現も可能」な都市として、オレゴン州ポートランド、ネバダ州ラスベガス、ノースカロライナ州シャーロット、テネシー州ナッシュビル、カナダのモントリオールとバンクーバーを挙げ、「将来的にはメキシコのどこか」も考えていると発言したのである。
 これらの都市は既存のフランチャイズ――具体的には新球場建設問題が行き詰まっていたアスレティックスやレイズ――の移転先候補としても名前が挙げられていた。マンフレッドはかねがね、両球団の問題が解決されるまではエクスパンションに手をつけられないと言っていた。だがここへ来てアスレティックス、レイズとも新球場計画が前進し始め、移転の可能性が少なくなったことで、にわかに現実味を帯びてきたのである。
 1901年にナショナル&アメリカンの2大リーグが並立し、両リーグ8球団ずつの16球団となって以降、14~15年に存在したフェデラル・リーグという第3のリーグを除けば、その体制が50年以上続いていた。03年以降は本拠地の移動すらなかったが、53年にボストン・ブレーブスがミルウォーキーへ移転して以降、堰を切ったようにフランチャイズの移動が続く。それまでは遠征に列車を利用していたので、本拠地が置ける範囲はセントルイスが西と南の限界だった。ところが50年代後半にはジェット旅客機が発達、遠距離移動が可能になって新たな市場が開けた。50年代だけで5球団が移転し、58年にジャイアンツとドジャースがニューヨークから西海岸へ移ったのは大きな衝撃をもたらした。
 ナ・リーグの球団が消えたニューヨークでは新リーグ構想がスタートし、当時MLB球団のなかったダラスなどの大都市が参画。結局は新リーグではなく、ナ・ア両リーグに2球団ずつ増設するエクスパンションで決着し、(中略)。
 69年の第2次エクスパンションでは、(中略)。両リーグ12球団ずつとなったことで、東西6球団ずつに分割する地区制度が施行され、地区優勝球団同士が対戦するプレーオフが導入された。
 (中略)93年にナ・リーグがフロリダ(現マイアミ)・マーリンズとコロラド・ロッキーズを誕生させ、28球団まで膨れ上がったのを機に東・西・中の3地区に再編成。プレーオフも地区優勝の3球団に加え、最も勝率の高い2位球団をワイルドカードとして加え、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズの2本立てになった。エクスパンションは単に球団数が増えるだけでなく、MLBのシステムまでも変える大事業なのだ。
 これまでエクスパンションは必ず2球団を増設していたので、次回も当然そうなるだろう。32球団なら各リーグ16球団、東西南北4地区に4球団ずつと収まりもいい。ワイルドカードは不要になるが、残したければNFLのように2枠ワイルドカードを設け、地区優勝チームのうち勝率の高い2球団をシードとする方法もある。
 北米4大スポーツの球団数は、NBAが30、NFLは32、NHLもシアトルの新球団が実現すれば32となる。メジャースポーツチームを抱えることのできる規模の都市はそれだけ存在するのだ。マンフレッドが名前を挙げた6つの候補地にも、先行する4大スポーツのフランチャイズがある。MLB球団はどの土地でも新参者になるが、他の3つのスポーツと開催時期が完全に重複しないので、集客の問題は発生しない。

▽ポートランドは確定? サンアントニオも有望
  (中略)
 これらの要素を総合的に判断すると、まず1球団はポートランドが濃厚。もう1球団は地理的なバランスを考えればシャーロットかナッシュビルだが、球場問題が立ちはだかる。サンアントニオにテキサス州3番目の球団を作るのも悪くないが、どうせ新球場が必要なのであれば、もっと市場規模の大きいモントリオールのほうが魅力的だ。20世紀以降球団の移転を経験したボルティモア、ワシントン、ミルウォーキー、カンザスシティ、シアトルには、みなその後MLB球団が戻ってきている。となればモントリオールにだって可能性はあるだろう。
 というわけで、ポートランドとモントリオールを加えて再編成した4地区の私案は表のとおり。カナダの2球団が同一リーグになるのを避けると、モントリオールは古巣のナ・リーグ、ポートランドがア・リーグ配属になる。同じ北西部のマリナーズにとっては、これまで不在だったライバル球団が誕生するわけだ。
 エクスパンションが実現すると、現行の30球団にとってはMLBの総収入の分け前が減るといったマイナス面もある。だが、新球団誕生で新たな市場が開拓され、新鮮な対戦カードも生まれる。選手たちには50席のロースタースポットが新たに用意されるといったプラス面も多々ある。実際に動き出すのは数年先になるだろうが、新たな2つのチームが生まれる日を楽しみに待ちたい。

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そして一番気になる、筆者が考えた再編成とは・・・


アメリカン・リーグ

〈東地区〉
ボルティモア・オリオールズ
ボストン・レッドソックス
ニューヨーク・ヤンキース
トロント・ブルージェイズ

〈西地区〉
ロサンゼルス・エンジェルス
オークランド・アスレティックス
ポートランドの新球団
シアトル・マリナーズ

〈南地区〉
ヒューストン・アストロズ
カンザスシティ・ロイヤルズ
タンパベイ・レイズ
テキサス・レンジャーズ

〈北地区〉
シカゴ・ホワイトソックス
クリーブランド・インディアンス
デトロイト・タイガース
ミネソタ・ツインズ


ナショナル・リーグ

〈東地区〉
ニューヨーク・メッツ
フィラデルフィア・フィリーズ
ピッツバーグ・パイレーツ
ワシントン・ナショナルズ

〈西地区〉
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
ロサンゼルス・ドジャース
サンディエゴ・パドレス
サンフランシスコ・ジャイアンツ

〈南地区〉
アトランタ・ブレーブス
シンシナティ・レッズ
マイアミ・マーリンズ
セントルイス・カーディナルス

〈北地区〉
シカゴ・カブス
コロラド・ロッキーズ
ミルウォーキー・ブルワーズ
モントリオールの新球団


候補地も複数あるのでこの編成はほんの一例にすぎないが、いろいろ想像するだけでも楽しくなる。
そういえば、2013年にアストロズがリーグを移籍したことで、ア14・ナ16から15・15になったが、リーグを移籍するチームの候補にDバックスも挙がっていたとか聞いたことがある。
実は自分は訳あってアメリカン・リーグが嫌いなので、Dバックスが移籍していたと思うとゾッとする。