西部邁氏といえば、過去に共産主義者同盟である新左翼党ブントのメンバーだった自分を反省し保守思想へと転じ、2018年に自決した保守思想家です。

そんな西部氏が2017年9月のある討論番組にて視聴者からの質問にたいしての回答がまるで現代社会に対しての遺言のようだったので書き起こしました。

 

Q:

今の諸悪の根源であるポリティカルコレクトネス(政治的な建前)をどうしたら打破できるのか?

 

西部氏:

打破できません!

古代ギリシャの昔からデモクラシーが立派なものだなんて思った時から政治の腐敗は果てしなく進んで、昔はソクラテス、プラトンがそれを疑っていましたが、今は疑う人間ですら世間でパージ(追放)されるご時世ですから。こんな世の中に希望を持つ方がどうにかしていると…これはオルテガ(哲学者)が言ったことが正しいのであって、こんな世の中の未来には絶望しかなく絶望者が増えることだけが希望であるところまで文明が来ているくらいの事を常識にしてもらいたい。

 

 

凄まじい回答ですね...

さて次の視聴者からの質問に対する回答がさらに強烈でぐうの音も出ない...さすが左派過激派思想だった自分を反省し保守思想へと転じたと方の発言であるように思います。

 

Q:

西部氏の話は「すべての国家は核を持ってもいい」と聞こえるがすべての国家が良識があるとは思えない。犯罪者が「銃を持つのも良い」と言っているようなもので納得できません。

 

西部氏:

もちろん僕も納得できないけれども一つ冗談半分で言うと、銃を持てば…すなわち「核武装」すれば、これ一発でボタンを押せば何十万、何百人の人間を殺すとなったなら、今の民主主義はお馬鹿さんの政治家しか選ばれない体制だけど、さすがのお馬鹿さんも少しはまともになるだろう…と言うのが一つと、その前に質問者には失礼だけれどもそんな偉そうに心配する前に自分たち選挙民が果たしてまともな政治家を選んでいるか、本当に考えて選んでいるかどうか、そう言うことを考えもしない人間たちのそういう防衛論議に耳を傾けたくはない。それから最後だけど…何というかな日本は”刀狩り”のやり過ぎなの。アメリカのようにみんなが銃をポンポンやってるのもいかがなものかと思うけど、みんなシュンとして手ぶらでスマホのボタンしか押すことができないようなね..だからみんなして礼儀も作法も無い無礼も暴発も勝手に許されている。そしてみんなして「平和、平和」と称して間抜けヅラしてこんな馬鹿な民族になるくらいなら無礼者にはピストル一発撃つくらいのアメリカ人の真似でもしてみろと…という悪い冗談を言いたい。

 

 

ここまで言い切った西部先生に敬意を表して。