GW中のお天気が良い日に、近所へお出かけ。
以前から車で前を通る度に、立派な茅葺屋根の門が気になっていた場所。
平林寺
冬の間は、葉が全て落ちて寂しい景色だったのが、暖かくなるにつれて
あっという間に新緑で覆われていて。
一歩中に入ると、いつもの日常とは全く異なる空間になる。
平林寺の創建は、1375年(永和元年)にまで遡る、歴史ある禅寺。
重厚な山門は、岩槻から現在の新座市に移転した際に一緒に移築されたという貴重な伽藍。
まるで京都や鎌倉にいるかのような、そんな雰囲気。
境内には、江戸幕政を支えた川越藩主の大河内松平家一族の霊廟がある。
上皇上皇后両陛下も、この参道を通って廟所を参拝されたことがあるそう。
境内は緑が多く、武蔵野の風情を残しているということで、国の天然記念物に
指定されているとか。
散策しながら、昔はこの辺りはこんな雑木林が広がっていたのかな…
と思いを馳せる。
鳥のさえずりしか聞こえない静かな境内で、ここなら瞑想するのにピッタリだ、
と思っていたら、やっぱり専用道場があって、修業をしている僧達がいた。
日本での日常は、色や情報や音が溢れていて、何となく忙しなく疲れることも。
小一時間の散策で、心も頭もスッキリできた、マインドフルなひととき。
近所に心静められる場所があると知って、嬉しくなった。
美しい秋の紅葉にもまた訪ねよう。