エチオピアでの水部門のJICAプロジェクトを見学させていただきました。
citrusというアイルランドのNPOと
EWTI(Ethiopia Water Training Institute)という研修施設に行きました。
citrusでは水を殺菌する錠剤の販売、配布をしています。
一錠65セント(3円程度)で、20リットルの水に二錠入れて30分置くと大腸菌などのリスクを減らせるそうです。
テレビCMやポスターなど宣伝にも力を入れているようでした。
また、難民に対してなど緊急の際は寄付もしているようです。
EWTIでは水に関する仕事をする人(行政や井戸の穴掘り、修理など)に対して、より専門的な研修を行っています。
この日は発電機の使い方について研修をしていました。
そこでは2名の日本人が研修施設のスタッフへ指導していました。
話を聞いたところ、「スタッフの人たちは理念は知ってる、けど実際に使うことが少ないから、なるべく理論と実践を合わせて説明しなくちゃいけない」
「機械の歴史を教えるようにしている。機械は必要があって今の設計になっているから、その背景を知る必要がある」と言ったことを話してくれました。
原理と実践という考えは、アジア学院大学の研修でも教わりました。
アジア学院大学では、農業は国によって気温や土が違うけれど、原理がわかっていればその国に合わせて肥料を変えられると教わりました。
様々な背景が異なる途上国では、このように原理をきちんと理解し、調整できるやり方が重要だと感じました。
また、その日本人指導者の方に発電機の試験装置を見せてもらいました。
その方が自分で作ったとのことで、仕組みはシンプルですが技術者の偉大さを実感しました。
JICA水担当は、今日見学した関係者の方と様々な可能性や提案について話しており、良い協力関係を築いているようでした。
水に関するエチオピアでの活動はもちろん、積極的に活動に関わる方々の様子を見ることができ、貴重な1日となりました。