鳥の歌
YouTube漁ってたらまた面白いもの見つけたので、また例のごとくメモ代わり。
クレマン・ジャヌカン(仏 1485?-1558)作曲の16世紀のシャンソン。
初音ミクにこんなの歌わせる、って使い方があるんやねぇ。
四重唱もキレイだけど、このうp主の日本語の訳詞もなかなかスゴイね。本当に中世文学にありそうな感じの駄洒落とか。
Pas O Panori
1.
ぱしょ ぱにょり ちゃいより ろまーに
めらいげ かーまー
ぱしょ ぱにょり ちゃいより ろまーに
めらいげ かーまー
(※)よいまーも よいまもー
でまんぱーにー まーも
でまんぱにー まーも
でまんぱにー
(↑2回リピート)
2.
ぱしょ ぱにょり べっしぇら すくっくーり
ぷれーま うじゃれーらーす
ぱしょ ぱにょり べっしぇら すくっくーり
ぷれーま うじゃれーらーす
(※を同じく2回リピート)
歌ってるのはチェコのジプシー出身の歌手Vera Bila(ヴィエラ・ビラ)という人で、ずいぶん昔に買ったジプシー音楽のオムニバスCDの「Te Me Pijav Laches Rosnes」という歌でこの人の名前を知りまして。
フト記憶の底から引っぱりだしてYouTube検索したら上の歌見つけて。
メロディもいいけど、このPVも好きだ。
生活に洗われた顔、とでも言うんだろうか。薪を担ぐ盲人。川の洗濯板と女たち。子どもの遊び。立杭のキリスト像に降る雪。どの顔も。
(…しかし大学書林あたりにないもんかしらん、ロマ語/日本語の辞書。)
古武術ストローク
下克上だぜ~ つ~ぶ~せ~♪
…つい、テニミュ厨くらいしか分からないネタを口ずさんでみたり。
すんません。
五輪=日本代表も注目する「古武術」の動き
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=430275&media_id=52
じつは甲野善紀氏のDVDも持ってたりするんですが。
合気道の半身の構えでは必ず右手と右足、左手と左足が同じように前に出るのも、甲野氏の本を読んで、あぁそうか、これがナンバの動きか、と納得しました。
西洋式の、いわゆる「運動会の行進」の右手&左足、左手&右足の歩き方が入ってきたのは明治以降で、それ以前のナンバ歩きが農耕民族日本人の生活に適した動きだったらしいですね。
(ためしに右手と左足を前に出しながらクワを持って畑を耕す動作をやってみよう(笑))。
「自分より重いものを持ち上げる」ことについては、小学生の頃、自分より身体の大きな友人をおんぶしたり、明治期の農村で米俵4俵を背中に負った小柄なおばあさんの写真を見たことがあったりしたので、あまり驚かなかったのですが。
しかし最近の身体論の流行りですね、「ためない」「ねじらない」と「インナーマッスル」。
月イチ通っている小笠原流礼法の教室でも「すり足」は毎回ガッツリ練習させられますが、決して足を前に出そうとせず、カカトを畳につけたまま太腿内側の筋肉で脚を閉じる力により進むというもので、能の仕舞で教えられるすり足と同じです。「これから脚を出すぞ」という気配のない、正しいすり足をやるのは結構苦労します。
お城の殿中で掛軸をかけるわけでもすり足で本膳を運ぶわけでもない現代の生活でコレが何の役に立つのかというと…すっごくビミョーで言い表しにくいのですが、小笠原流の先生もDVDの甲野氏も能楽師の方も、エレガント、なんですね。動きのすべてが。
たぶんこれで、合気道のような武術のよりよい動きにもつながっていくんじゃないかという予感だけで、今はすり足だの跪座・膝行だの稽古してるわけなんですが。
さて身体論自体は面白いし興味もつきないんですが、最近どうにもモニョるというか、警戒した方がいいんじゃねぇか、と思うのは、身体論とセット販売で「カラダへの侮辱」という脅しをチラつかせて、ある種の道徳規範を押しつけてくる動きですね。
昨今の筆頭格でいえば『オニババ化する女たち』とか。女の身体性を取りもどすとか言いながら、男と結婚をして妊娠しないとオニババになるだの、生理をひた隠しにしてそっとトイレでヒリ出してた昔の女こそがエライだの、クリトリスは幼稚な快楽だの、しまいにゃ婦人科の病気になったことさえ「子宮を空家にした」女自身の罪みたいに…もうなんだか「ヘテロ男のチンチンなくして女に幸福なし!」と大声で言いたい誰かさんお好みの「女の身体性」をつくり上げようとする意図が透けて見えるぜ、ってカンジで。
最近じゃ雑誌の『ゆほびか』とか、新聞の下段広告見ると、アレって創刊当時は一応健康雑誌だったよなー、もうなんか骨盤たたきに美腰(びこし)メイクでスリムボディになって家事もテキパキ、便器ピカピカになるまでトイレ掃除にはげんで「そうじ力」アップすればミラクルハッピー、お金もザクザク、恋人ができて結婚できて、小悪魔な女らしさも失わずにセレブな生活…なんか「健康」と「スピリチュアル」と「世間の価値観追認型な女の幸福」をここまで渾然一体カオス的商品ラインナップでセット販売するか…(笑)。あー、あと骨盤体操だったっけ、『美人の骨盤』『イケる体になる』『Sな骨盤、Mな骨盤』とかのタイトル見てると、あぁ、この本の健康論に従わないのは「ブス」で「冷感症」のダメ女なんだぞ、って脅しが暗黙のうちに示されてんだな、と。
身体論も健康法も結構だけど、何のために身体を鍛え、健康になるのか。定年過ぎてもバリバリ働いて誰のお世話にもならずピンピンコロリと死ぬためか。昔、桂文珍のネタで「健康のためなら死んでもいい」なんてのもありましたが。鍼灸師のくせにタバコも吸って、「あら私、カラダに悪いことするためにふだんから養生もしてるのよ」という田中美津さんの言葉は何となく好きだなぁ。
「頭デッカチになったのがいけないんだ」という脅しに弱いのが現代人だけれども、やっぱり「なぜ生きるのか」「自分はどう生きたいのか」と自分の頭で地味に思索することは手放しちゃいけない。…なんて、身体論流行りの書店の健康・スポーツコーナーで時々思うです。