わたしがまだあなたがたの所にいた時、これらの事をくり返して言ったのを思い出さないのか。そして、あなたがたが知っているとおり、彼が自分に定められた時になってから現れるように、いま彼を阻止しているものがある。 不法の秘密の力が、すでに働いているのである。ただそれは、いま阻止している者が取り除かれる時までのことである。その時になると、不法の者が現れる。この者を、主イエスは口の息をもって殺し、来臨の輝きによって滅ぼすであろう。(テサロニケ第二2:5-8)

 

「不法の秘密の力」は、「不法の者」の正体が明かされないようサタンが設けたものです。これは「阻止しているもの」であり、「阻止している」でもあります。

神の教会を乗っ取り、その中で神として君臨している者が、「反(偽)キリスト」であることを覆い隠すために、サタンが設けたものが「三位一体」の教理であり、「三位一体」の神なのです。

ニケア公会議を通して「三位一体」が確立されて以来、これに異議を唱える者は、全て異端として糾弾され、抹殺されてきました。「三位一体」は絶対不可侵な真理となったのです。、それ以来「三位一体」は「不法の秘密の力」となって、「不法の人」の正体が解明されないように働いてきたのです。

しかし、この「阻止している者が取り除かれる時」が近づいています。ダニエル書は次のように預言していました。

 

ダニエルよ、あなたは終りの時までこの言葉を秘し、この書を封じておきなさい。多くの者は、あちこちと探り調べ、そして知識が増すでしょう」。(ダニエル12:4)

 

インターネットが普及した現在、教会や牧師に頼ることなく、聖書の真理を調べることが可能になっています。英語の知識があれば、ギリシャ語を学ばなくても、ギリシャ語聖書を照合することもできます。実際多くの誠実な人々が「あちこちと探り調べ」た結果、聖書の知識が増し、「三位一体」が聖書と調和しない、偽りの教理であることが明らかになっています。さらに、そうした情報は、圧倒的な量となり、拡散され、共有され、常識化しつつあります。(但し、英語圏において)

ですから、「阻止している者が取り除かれる時」が近づいていると言えるのです。

 

そのとき、次のイエスの預言が成就します。

 

預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべき者が、聖なる場所に立つ(原語では立っている)のを見た(理解する)ならば(読者よ、悟れ)、 そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。(マタイ24:15,16)

 

キリストの体なる神の教会を「荒らす憎むべき者」、すなわち「偽キリスト」が、「聖なる場所」である神の座に立っていることが理解されるとき、大艱難の始まりとなります。