さて兄弟たちよ。わたしたちの主イエス・キリストの来臨と、わたしたちがみもとに集められることとについて、あなたがたにお願いすることがある。霊により、あるいは言葉により、あるいはわたしたちから出たという手紙によって、主の日はすでにきたとふれまわる者があっても、すぐさま心を動かされたり、あわてたりしてはいけない。だれがどんな事をしても、それにだまされてはならない。まず背教のことが起り、不法の者、すなわち、滅びの子が現れるにちがいない。(テサロニケ第二2:1-3)

 

イエス・キリストの来臨(臨在)に関連する、重要な警告です。それは「主の日」がすでにきたとふれまわる者たちにだまされてはならない、というものです。この警告は、イエスがご自身の来臨を説明するに当たって、まず話された警告と調和しています。

 

 そこでイエスは答えて言われた、「人に惑わされないように気をつけなさい。多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がキリストだと言って、多くの人を惑わすであろう。また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。 (マタイ24:4-6)

 

テサロニケの教会に宛てたパウロの言葉は、キリストの来臨に先立って、不法の者が現れることを明らかにしています。言い換えれば、不法の者が現れない限り、キリストの来臨は起こらないと言うことです。

だれにもだまされてはなりません。不法の者が現れていない現在、キリストは臨在しておらず、今は「主の日」ではなく、終わりはまだ来ていないのです。ルカの記録にはもう一言付け加えられています。

 

イエスが言われた、「あなたがたは、惑わされないように気をつけなさい。多くの者がわたしの名を名のって現れ、自分がそれだとか、時が近づいたとか、言うであろう。彼らについて行くな。(ルカ21:8)