史上最大の齧歯類? | 『歴史・生き物などつれづれと。』

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日々のつれづれな思いと、どうでもいいような知識を書いていきます。                    

まったり・のんびりと進めていくので、
まったり・のんびりとお付き合いください。

こんにちは、ligulugoです。


実家に帰り、玄関を開けたら突然でかい冷蔵庫が現れました。


なんでも二階用にもらってきたとのこと。

しかし実家にはクセの悪い犬(パピヨン)がいます。

彼(オスです)に尿を引っ掛けられる心配があるから台を買ってきてから置くと言いました。


実家には自分が使った木の端材がありましたので、

「無駄だからそれくらい作るよ」と言い、製作しました。


しかし一つ問題がありました。


・・・ぁ暑い。


木くずが出るので外でやっていたのですが、かなりの蒸し暑さで

1時間弱でなかなか大量の汗をかきました。


まぁ、出来には満足できたので良しとしますか。




さて齧歯類(げっしるい)とは一般にネズミの事ですが、ネズミというと

最もイメージするものはなんでしょう。


おそらくは「ハツカネズミ」とか、その辺りだと思います。


『歴史・生き物などつれづれと。』-ハツカネズミ1
↑ハツカネズミ

ハツカネズミの大きさは、頭と胴で約7cm、尻尾を含めると約14cmくらいです。

動きが素早く、野菜とかかじってしまうので害獣として扱われていますね。


ちなみにハツカネズミの語源は妊娠期間が「二十日」くらいから来ているそうです。


さて、タイトルにある史上最大のネズミは誰(?)なんでしょうか。


有名なものでは「フォベロミス・パッテルソニ(pyoberomys・pattersoni)」がいます。

1999年にベネズエラで全体の化石が見つかり、正確な大きさがわかっています。

その大きさは体高1.5m、全長は3mもありました。


『歴史・生き物などつれづれと。』-フォベロミス・パッテルソニ

↑フォベロミス・パッテルソニ


現生最大のカピバラさんも歯が立ちませんね。


『歴史・生き物などつれづれと。』-カピバラ

↑カピバラさん


体重も相当重く、約700kgもあったといいます。

軽自動車並みと言ったところでしょうか。


しかしさらに大きいネズミが存在しました。


2008年に発見された「josephoartigasia monesi」です。


『歴史・生き物などつれづれと。』-Josephoartigasia3

↑josephoartigasia monesi 尻尾短い。カピバラさんに似てる・・・。

ジョセフォアルティガシアとか、そんな読み方ですかね?

調べてみても発音まではわかりませんでした。


なので親しみを込め、ここでは「ジョセフ」と呼ぶことにしちゃいます。


ジョセフは約200万~400万年前に生息しており、

体高・全長ともにフォベロミスと同等でしたが、体重が桁が違いました。


驚きのその重さは、1t ということです。

kgではありません。もう t (トン)の領域まで届いてしまいました。


他の動物でたとえたら、サイや闘牛くらいのサイズです。

こんなネズミが裏庭とかにいたら、びっくりどころじゃないですね。


このジョセフ、2008年と最近に発見されたということですが、正確には「再発見」でした。

というのも、この化石は1987年にウルグアイのサン・ホセで発見されていたのですが、

その後、モンテビデオ自然史博物館に保管されたまま忘れ去られていました。


発見されているのは頭骨だけでしたが、この頭骨だけで53cmあるということです。

頭だけでカピバラさんを追い抜いてしまいました。


『歴史・生き物などつれづれと。』-Josephoartigasia1
↑ジョセフの頭骨の化石


前歯も10cmほどと、かなり立派な歯を持っていました。


しかし巨大な体を持っていましたから、俊敏な動きは苦手で、

狩りはせず果物や草などを主食にしていたようです。


とはいえ、これだけの立派な歯を持て余していたとも考えにくく、

肉食獣との戦いや、ビーバーのように木を切り倒すのに

使われていたのではないか、と言われています。


厚い脂肪と、この歯です。

本気で戦ったら、かなり強かったかもしれませんね。