ここまで、「a ~」が「1単位」をあらわすということを繰り返してきました。
たとえば、an appleというのは、「自分がリンゴの1単位だと考えるもの」が成立しているということです。
リンゴが半分に切ってあれば「1単位」ではないのでan appleでなくなります。
それはa halfです。「半分」という1単位が成立しているからです。
(  ̄っ ̄) そういや、a number of ~も「たくさんの数の~」という意味だよね。どう考えればいいの?
たとえば、ノートがほしいと思って、大きなお店にノートを買いに行きました。するとそこにはたくさんのノートが置いてあります。
そんなときに、「このお店は数があるなあ」という言い方ができます。
このときの「数」は「たくさんの数」のことです。
(  ̄っ ̄) まあ「とぼしい数」ではないわな。
まあね・・・というか、「たくさんの数」です! それを否定されたら先に進めないんで。
(  ̄っ ̄) はい・・・おっしゃるとおり「たくさん」のことですね。
そうですね・・・すなおな生徒からすみやかに理解が得られので、先に進みます。
「このお店は数があるなあ」と言うときの「数」は、考えてみるとおもしろい言い方です。
なんで「数がある」で「たくさんある」になるんでしょうか?
(  ̄っ ̄) そうねえ・・・「数がある」だから、「数がそろってる」ってことかな?
そうでしょうね。
つまり、「数がある」とは、自分が「数がある」と認める基準にじゅうぶん達しているということです。
これと同じニュアンスがa numberのaにこめられていると考えていいでしょう。
(  ̄っ ̄) 「数がある」だから「たくさんの」になるわけ?
そういうことです。
さらに言うと、1単位というのは自分が持っている基準です。
たとえば、リンゴ1個と言うときだって、もしかしたらひとによっては「ちょっとでも削れていればだめ」とか「これくらいなら1個かな」とか、いろいろあるかもしれません。
ネコだったら「ネコ半分」とかはないから、そういうの「揺れ」はないでしょうけど。
( >д<) ネコが半分! やーめーて-!
・・・・横山弁護士みたい。
(  ̄っ ̄) ??・・・だれそれ?
「やーめーてー」って、ほら、あの・・・・いやいや・・・ごめんごめん。
(  ̄っ ̄) ?・・・あとさ、ついでに「いろいろの」のa variety of ~は?
それこそ、さっきのノートの例がぴったりです。
どれくらいの種類があれば「いろいろ」と認識するかはひとによって基準がちがいますね。
大きなお店でノートが並んでいるのを見て、それが自分の「いろいろ」の基準に達していればa variety of notebooksと言えます。
(  ̄っ ̄) なるほどねぇ。
数の問題でなく、何が「1単位」になるかがaがつく、つかないの基準です。
たとえば、「一足の靴」のa pair of shoesでは、a pairを「2つ」と考えないで、「1つのペア」、つまり1対(つい)が1単位になっていると考えてください。
では、次の回で、aの「1単位」の知識をもっと広げて使う方法を考えましょう。
これができると、力がすごくつきますよ。