水草からバイオエタノール | バイオエタノールあれこれ

水草からバイオエタノール

余り面白いネタではないんですが・・・ちょっと古いネタで済みません。
今年は、余り水草が多く発生している話題が内容ですが、外来種の繁殖等の話題もみると、こう言う手法が注目を集めるのは分かります。

http://osaka.yomiuri.co.jp/university/society/20090420-OYO8T00542.htm
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水草から新エネルギー「バイオエタノール」 牧野・京大特任教授ら開発

琵琶湖浄化と“一石二鳥”

 京大や滋賀県内の企業、研究機関が、化石燃料の代わりとして注目される「バイオエタノール」を水草から抽出する技術を開発した。琵琶湖では水草の大量発生が問題化しており、水質改善に加え、環境に優しいエネルギーを生み出すことができる“一石二鳥”の取り組みと注目を集めている。

 開発したのは、京大産官学連携センターの牧野圭祐特任教授(63)と、同大エネルギー理工学研究所の渡辺誠也助教(34)。今後のエネルギー需要を見込み、琵琶湖で問題になっている水草からエネルギーを抽出することを思いつき、約7年前から研究を始めた。

 バイオエタノールは、植物から抽出(糖化)した糖分に酵母を混ぜて発酵、蒸留して生成するエタノール。イネなどの穀物は容易に発酵するが、水草や木の糖分はほとんど反応せず、生成は困難だったという。

 しかし、研究を進めるうちに、渡辺助教が遺伝子操作をした清酒用の酵母を、すりつぶした水草から採った糖分に入れると、発酵が進むことを発見。同時期に、水草の糖化を研究していた県東北部工業技術センター(滋賀県長浜市)と、水草の刈り取り・回収装置を開発した三東工業社(同県栗東市)がタッグを結成した。

 今月1日からは、経済産業省のモデル事業として実証試験を開始。京大宇治キャンパス(京都府宇治市)に実験装置を設け、来年3月までに140キロの水草から約300ミリ・リットルのエタノール生成を目指している。木にも応用できるため、間伐材の活用につながることも期待されるという。

 渡辺助教は「琵琶湖の水草でつくったエネルギーで公用車やバスを走らせるような、地元に還元できる技術にしたい」と話している。

(2009年4月19日 読売新聞)
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