誰かに悩みや苦しみを打ち明けたとき、「もう忘れて進まなきゃ」と言われたこと、ありませんか?
誰かに言われずとも、自分でそう思ってしまうことはあるのではないでしょうか。
私はそんな時、いつも
「そんなことで苦しみを感じている自分はダメな人間」
と言われている気がして、さらに苦しくなってしまっていました。
「忘れる」ってことはつまり「なかったことにする」ってこと??
でもその経験をして、苦しみを感じている自分は確かにここにいるのに。
その私はどこにいけばいいの?殺してしまえるものなの?
そんな思いのせいで、またどんどんその苦しみにしがみついてしまう。
そして昇華できたはずの苦しみがトラウマとなり、嫌な記憶として刻まれていく。
2ヵ月前に亡くなられたルイーズ・ヘイ氏の作品である「それでも、あなたを愛しなさい」
この作品では「悲しみを味わう」ことを勧めています。
悲しみから目を背けて、無理矢理進んでいくのではなく、
自分に起きたことを受け止めて、その経験をした自分を、等身大の自分を愛する。
しっかりと苦しみを感じることが、癒しへの第一歩だと教えてくれます。
物事には二面性があると言いますが、私たち人間の感情もそうだと思います。
「好き」と「嫌い」を同時に感じたり、「悲しい」と「嬉しい」が混在したり、複雑なのが”心”です。
この本は、そんな混ざり合った感情の中でも、ネガティブな感情ではなくポジティブなものに目を向ける手助けをしてくれます。
自分にとっての許しがたい経験や、処理しきれない感情(苦しみ、悲しみ、怒りなど)をプラスの方向へと変えていき、
こんな私でいいんだ、私でも愛でいっぱいの日々を送れるんだ、と気づかせてくれます。
苦しみの渦中で身動きがとれない、
どうしても自分を愛せない
そんな方に送りたい一冊です。
■目次■
1章. 喪失と悲しみについてルイーズが教えてくれたこと
2章. 恋愛の破綻はあなたを成長させる
3章. 離婚による悲しみを癒す
4章. 愛する人の死を乗り越える
5章. ペットロスと向き合う
6章. さまざまな喪失を超える言葉
7章. 人生はつねにあなたを癒す方向へと運ぶ