天野敦之先生の『宇宙を感じて仕事をしよう』を読破した母に、
私は、越塚勇人先生の『命の授業』を薦めた。
すぐに読み終えた母は、裏表紙にある
「5つの誓い」をコピーしてほしいと言う。
越塚先生の生き方に共感したのだと思う。
「世の中には素晴らしい人がいるものだなぁ」
87歳になって読書の楽しみを知った母が次に手にしていた本は、
木村秋則さんの『すべては宇宙の采配』だった。
いとこが、母を心配して電話をくれた。
母に電話を替わると
「うん、うん、これからは宇宙につながって生きていこうと思う」と話している。
母さんすごいじゃん!
今まで新聞を読むくらいで、厚い本など手にすることもなかった母が、
私の本棚から次々と本を選んで読んでいる。
震災ですべてを無くしたけれど、
読書をする時間を得て、
読書の楽しみを知った母。
大震災の中にも幸せの種があった。