母の元気が無い。
具合が悪いのかと思い聞いてみと、
「家に帰りたい。
家が無いのにおかしいね。
子どもみたいだ」と言う。
母は、大船渡で独り暮らしをしていた。
家は流失して何も無い。
かろうじて土台が残っているだけ。
隣近所も同じように何も無い状態だ。
近所の方のおかげで命だけは助かった。
命があるだけで良しとしなければならない。
行政区1班・2班で残った家は1軒だけ。
その家も外見はそれほど損傷しているようには見えないが、
床下の通気口から水が入り、畳が浮いたという。
その畳を干す暇もないので
濡れた畳の上にブルーシートを敷いて寝ているとのこと。
自分の家がどこにあったのかさえ分からないような故郷の状況。
毎日この惨状を見なければならない人たちの心を思う。
今朝のNHKあさイチで、専門家の方が
人には
ふるさと
人
仕事
家族
のつながりが必要だと語っておられた。
この大切なつながりを絶たれてしまった・・・
故郷の人々がここから立ち上がるには
人とのつながりを回復する必要があります。
多くの時間がかかります。
どうぞ、永くお心を寄せてください。
「あなたは一人ではない」と伝え続けてください。
お願いします。