人生のある地点で、時々煌めきとも言えるギフトが用意されている。
正確には自分で用意してきたものなのだが、それをまるっきり覚えていないからギフトなのだ。
幾つかあるギフトの中でも、私が今もなお心を馳せる出逢いがある。
私を思い出させてくれた人。
その人の存在で私は目が覚めるような、世界は美しいと感じるような気持ちを取り戻した。
私を肯定することができる。
私は私でいいんだと思えた。
本当に素晴らしい時間だった。
私はその出来事に心を奪われ、そこにしがみ付いていた。
その思いの中でしか生きられないかの様に感じていたからだ。
別れは突然に来た。それは意図的に起こされたものなのか、偶発的に起こったものなのか、今となっては知る由もない。
しかし、宇宙の采配を考える時、それは起こるべくして起きた、つまり、私の物語の台本通りであったのだと分かる。
辛いけど、受け入れたくないけど、哀しいけど、私の肩を叩き、あなたの本当の行き先はこっちだよ、と教えてくれる為だけに現れた。
その為には、ある種のインパクトと高揚感がその時の私には必要だったのだ。
それを受け入れる事がどうしても出来ずに、切ない想いをいつまでも抱えたままでいた。
私を目覚めさせてくれたはずの出来事が、いつしか足枷になっていたのだ。それにすら気づけない。
もういいよ、と手放す事が出来なかった。美しい過ぎたから。あまりにも鮮烈で稲妻の様な出来事だったから。
私は雲が好きだ。
そこに留まることなく、常に形を変え、流れていくから。
私の想いもその様に姿を変え、風に流れて、行くべき所へ行くのだとようやく受け入れる事ができた。
どの様な結果であったとしても、そこから得たものは全てが尊い。
どう捉えるかはその人次第だが、私は私の真実を、そして全てを包容する愛を信じている。
全ての出来事に
全ての人に
私の人生に彩りを与え、喜びと哀しみの瞬間を与えてくれて
ありがとう。
愛を込めて。