弱視のAさんのお話をします。

 

Aさんは、幼少期に両親が離婚して

母親が家を出て行きました。

母親から捨てられたという

見捨てられ不安を持ちました。

 

父親は、その後再婚して

再婚相手との子が産まれました。

 

母親は、連れ子であるAさんに

厳しい態度で接しました。

 

Aさんは、仕事で

薬品が目にかかり

両目失明してしまいました。

 

全盲になったので

介護が必要になりました。

 

母親は、介護をしたがらなかった為

子供がいなかった親戚の

養子になりました。

 

親戚の養母さんは

大変優しい方で、Aさんに

全力で愛情を注いでくれました。

 

そこで、Aさんは

はじめて、愛のある人に出会い

「自分は生きる価値がある」

という確信を得なければ

いけない大切な時期だったのですが

確信を得るまえに

養母さんは病気で

亡くなってしまいました。

 

Aさんは、角膜移植をして

少し視力が回復し

日常生活を送る事が出来るようになりましたが

緑内障を併発しており

医者からは、いずれ全盲になると

伝えられています。

 

Aさんは全盲の時に、

人生で最大の愛を受けた

経験があるので

ずっとこのまま視えていて欲しいと

願いますが、行動は

目を大切にしていません。

暗い場所で、本を読んだり

スタンプのみで良いと伝えているのに

長文でラインの返事を絵文字タップリで

書いてきたりします。

 

自分の幼少期の話も、

スラスラと話し慣れており

今まで、可哀想な自分というポジションに

いる事で、多くの恩恵があったようです。

 

惨めな自分を誇示して(劣等感)

他者から、同情をもらったり

援助をしてもらう事に、メリットを

感じてしまうと、そのパターンが

楽に生きる為の武器になってしまい

手放す事がむつかしくなります。

 

Aさんは、自分の悲しい幼少期や

病気である立場を武器にしてしまう事を

続けていると、医者の言われた通り

全盲になってしまうと思います。

 

病気は、本人にとって

メリットがなければ

発症しないと言われています。

(スピ界では)

 

心理学では、強化子と言われています。

 

最近、友人がぎっくり腰になり

起きる時も歩く時も旦那様に

支えてもらう必要がありました。

日ごろから、旦那様との軽いスキンシップを

求めていたので、自分の体を

支えてもらう事が嬉しくて

「腰痛は嫌だけど、夫に支えてもらったりして

また腰痛になってもいいなって思ってしまった」

と言っていました。

 

病気や症状で苦しんでいる人は、

この症状で自分は、どんなメリットがあるか

考えてみてください。

 

私は、以前は年中鼻炎だったのですが

鼻炎で得られるメリットは

「鼻が詰まって、頭が回らないから

面倒な事は後回しにしよう」

と、鼻炎を先延ばしにする

言い訳に使っていました。

それに気づいてから

今は、治りました。