「怖がりさん」とは

私の中の「怖がる気持ち」のこと。

自分に対して優しさを向けられるように(セルフコンパッション)

自分の中にある嫌な感情も愛せるように

可愛い名前を付けています。

 

私は極度の怖がりなので

自分が怖がっていることに気付いたら

「あ、怖がりさんが来たね」と言います。

それだけでも、怖くて緊張していた体が

ふっと、ゆるむのが分かります。

 

怖がりさんが来た時に

よく行うのがセルフハグ。

自分をギュっとハグして

「大丈夫だよ」って何度も声をかける。

電車の中などハグしにくい場所にいる時は

地面を、地球を感じてみる。

床を踏みしめている足の裏の感覚に意識を向ける。

 

両手が使えそうな時は

手のひら同士をこすり合わせて

手の温かさを感じてみる。

そのとき、誰かにかけてもらった

「大丈夫だよ」という言葉や

笑顔、優しさを思い出してみると

胸の中で温かさが

じんわりと広がっていきます。

 

体の感覚に意識を移すと

怖がりさんが少しずつ溶けていきます。

 

恐がりさんが来るときは

いつも決まって

過去や未来に思考が飛んでいるとき。

過去に起きた怖いことが

また起きるんじゃないかなって、怖いんです。

 

でも、思考は過去や未来に飛ぶことができても

身体はいつも「今ここ」にしか存在できない。

だから身体に意識を戻し、感じてあげることで

いつでも「今ここ」に戻ってくることができるんです。

 

そして「今ここ」をありのままじっくり観察してみる。

「今なにか怖いことが実際に起きてるのか?」

「今わたしの身体は危険にさらされているのか?」

 

一つひとつ確認していくうちに

「今ここ」に戻ってきて

「今この瞬間、何も怖いことは起きていない」

ということに気付いたら

また安心を取り戻すことができます。