マインドフルネスには「慈悲の瞑想」というものがあります。
「慈悲」というと、あまり馴染みがない言葉かもしれませんが
「思いやり」のことです。
英語では「Love&Kindness meditation」と言われています。
誰かの喜びや悲しみに、そっと寄り添い
自分のことのように思いやること。
慈悲の瞑想では先ず最初に自分のために祈ります。
そして大切な人のために祈り
次に世界中の人(生き物すべて)のために祈り
苦手な人がいる時は、その人たちのために祈ります。
以前、大切な人のことを祈っていた時に
その人のご家族が大変な時だと知り
やはり幸せって1人では決してなれないのだと実感したことがあります。
「叔母が幸せでありますように」と祈っていたけど
叔母の子供(従弟)が大変な時期は、叔母も笑顔になれない。
だから「叔母と従弟が幸せでありますように」と祈る気持ちになる。
そして従弟が会社の人間関係でストレスがあったら幸せではないだろうし、
「叔母と従弟と、従弟の会社の人たちが幸せでありますように」と祈る気持ちになる。
その先も「叔母と従弟と、従弟の会社の人の家族が幸せでありますように」と続いていきます。
みんな繋がりあって存在しているから、
誰か一人の幸せが、そこに繋がるみんなの幸せと繋がっています。
だから慈悲の瞑想の最後には
「世界中の生きとし生けるもの全てが幸せでありますように」という祈りになります。
この中には苦手だと思う人も全て含まれています。
苦手だと思う人が繋がっている先には、
私を日々支えてくれる人や物に繋がっているかもしれません。
そんな風に想像することで、見えてくる景色が変わっていきますね。
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~慈悲の瞑想のやり方~
リラックスして自由に座り
目を閉じて深く優しい呼吸をします。
吸うと背筋がスっと伸びて
吐いて肩の力がリラックス。
意識が内側に向いてきたら
思い浮かべるだけで笑顔になれちゃうような誰かのことをイメージします。
仲良しの友達やペット、大好きなアイドル etc.etc.
優しい笑顔になれたら
その優しい気持ちのまま
両手を胸の上で重ねて、手のあたたかさを感じます。
優しい笑顔と手のあたたかさを感じたまま
心を込めて祈ります
(口に出してもいいし、心の中で唱えてもOKです)
「わたしが幸せでありますように。
わたしの悩み、苦しみがなくなりますように。
わたしの願いがきっと叶いますように。
わたしが幸せでありますように。
わたしの大切な人たちが幸せでありますように。
わたしの大切な人の悩み、苦しみがなくなりますように。
わたしの大切な人の願いが、きっと叶いますように。
私の大切な人たちが幸せでありますように。
世界中の生とし生けるもの全てが、幸せでありますように。
世界中の生とし生けるものの悩み、苦しみがなくなりますように。
世界中の生とし生けるものの願いが、きっと叶いますように。
世界中の生とし生けるもの全てが、幸せでありますように。」
祈りの言葉は自由に変えていいんです。
私はいつも一人一人の名前を入れて
「平和でありますように」「健康でありますように」など
色々とアレンジしています。
今日もみなさんが幸せでありますように。
