ネットフリックスで「ナイン・デイズ」という映画を見ました。
(ネタバレを含むので、今から見る予定の方は注意してくださいね)
ディズニーの「ソウルフル・ワールド」のような設定で
生まれる前のあの世が舞台。
これから生まれる魂の面接官ウィルが主人公です。
登場人物はみんな「今まで1度も人間として生まれたことがない」魂ばかり。
でもウィルだけは人間として1度生きた経験があります。
人間として生きることの酸いも甘いも経験済み。
候補者の魂たちが面接を受け
残った1人だけが実際に人間として生まれることができます。
その面接の期間が9日間。
ウィルの家にはブラウン管テレビが沢山並び
今までウィルが選んだ魂たちが
地上で生活する様子が映し出されています。
ある日その中の1人が自殺をしてしまいます。
自分が選んだ魂が何故?事実を受け入れられないウィル。
次に選ぶ魂は、辛い現実に耐えられるタフな人じゃないとダメだ。
そんな想いから、面接の時に厳しい言葉で迫るウィル(圧迫面接)
候補者は日々、ブラウン管にうつる地上の人間たちの生活を観察しながら
様々な感情を学んでいきます。
面接に落ちた魂は生まれることなく消滅してしまう。
ウィルはせめて人間として生きるとは、どんな感じなのか、を
体験する機会を設け、「何がしたい?」と選ばせてくれるんですが
みんなが選ぶのは、ごくありふれたもの。
「砂浜に座って海に足を浸すこと」
「音楽を聴きながら自転車に乗って風を感じること」
生まれることができなかった魂は、
そんな人間としてのささやかな体験を
心から楽しんで消えていきます。
最後に残った候補者はエマとケイン。
エマは優しくて、誰かを傷つけることを嫌い
全ての物や事に美しさを見いだせる魂。
いっぽうケインは自分の身を守るためなら
誰かを銃で撃てるほどメンタル強いタイプ。
とても印象的だった2人の会話。
地上で生きる人間を観察して「気持ち悪かったこと」をシェアする場面で
ケインはある殺人事件のことを話します。
それを聞いたエマは「なんでそんな特殊なことを話したの?」と。
ケイン「特殊な事じゃないよ。こんな出来事ばかりじゃないか」
エマ「そうかな?例外的な話をしてるように思えるけど」
ケイン「冗談だろ?君は一体どこを見てたんだ?」
エマ「あなたと同じ世界を見てたはずだけど」
このあとエマが思う「気持ち悪い話」をするんですが
ちょっと笑ってしまうような内容で全員が爆笑します。
人生ってフォーカスする部分によって目にうつるものが
ぜんぜん違ってくるよなーと改めて感じました。
結末はここでは触れませんが
この映画を見た後、人間として生きていることの素晴らしさ、
今目の前に当たり前に存在しているもの、
日々経験していること、
その全てが愛おしく、尊く、
儚いものだと心から感じました。
エマが見ていた人間としての何気ない日常―
セーターの手触り、笑うこと、お日様のひかりを感じること
裸足で歩くこと、歌うこと。
今こうして生きているから感じることのできる全て。
マインドフルネスに出会った最初の時に感じた感覚と同じ。
全てを赤ちゃんのような感覚
「ビギナーズマインド」で見ること。
感じること。
大切にしたいと改めて思いました。
日本バージョンのポスターがイマイチですが
こんな感じです。
「ジョーカー」に出てたザジー・ビーツが可愛かった。
