魂見せろよ。 | らいとういんぐ

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-Light Wings- Ж gameproject

横スクロールしゃぼん玉アクションゲーム 「しゃぼんふぁんたじあ」 制作中

ゲーム会社のアルバイトを辞め(契機切れ)、今工場で変則的な勤務をしています。
そこで出会った仕事仲間との会話で生まれた疑問や考察、思ったことなんぞを話そうかと。
また、それより前に出会った人たちも含め…

※以下、のほほんと生きてる方には過激すぎます。

入って暫くして、出会った一人の青年24歳。
いつも、ちょっぴり暗い表情をしている。
一緒の仕事場になり少し話す機会があった。

仕事について一通り話した後、プライベートな話題に入っていくことにした。

どういう経緯でここに来たかと問うと、「とりあえず働いている」という。
とりあえず?僕には理解が出来ない。こういうセリフを言う人は、大概自立心が無い。

僕は、こういうタイプの人間にどうしても聞きたいことがあった。

「夢はあるのか?」と。

すると案の定「特にない」という。その上、「もう2,3年したらやりたいことも無くなる」と言いだした。
更に「やりたいことが無くなったら死ぬんだ」と・・・

初めて本当に病んでしまった人に会った気がした。


年をとって意欲や、欲求が少なくなるのは分かる。この年でそうなってしまう理由が分からなかった。


これが現在の日本人の現状なのだろうか?
最近の人は、「夢を持たない」事が多い。とくに社会貢献も考えていなければ、フリーターとして生きていけるから良いと考える人間がいる。

僕の弟も夢が無い。公務員で平凡な人生を送りたいと言っていた。これは別にいいと思うが。


また、昨日仕事場で一緒になった50代の男性が言っていた。
「最近は、面白いことや熱中できるものが無い」と。
「昔はもっと楽しかった」と。「全てにおいて、熱しやすく冷めやすい」と。

僕は時代のせいだけにしたくなかった。

最近の人は、自分が何を好み、何を嫌い、何を目指す人間なのかが明確でない。
外ばかりに刺激を求め過ぎ、「自分」が出来上がって無いのだ。

自分がしなくても、機械が、親が、仲間がやってくれる。
1から自分が作らなくて良くなったがために、誰かが作ったものを組み合わせて新しいものとする。

実は1から自分で作らないものに魅力なんか少ない。
様々な作品に「自分」が居ないのだ。

こんな薄っぺらいモノに何の魅力があると言うのか?
表現出来るものが少なく伝えるものや訴えるものが殆ど無いメディアたちに

何の魅力があると言うのか?

魂のこもらない作品たちが今、そこら中に蔓延っている。


専門学校に通っていた時、デザイナーを目指す人が、「鬼畜」だの「ロリータ」などの名称でデザインを描いていた。

正直、薄っぺらい作品だと思った。絵は奇麗だったが、その絵の人物から伝わってくるはずの秘めたる思い、性格。

・・・ほとんど無い。外見ばっか。


キャラクターデザインができても、全くキャラクターメイキングが出来てない。これでは、プロになってもツマラナイ作品しか残せないと思う。

キャラクターデザインは、キャラクターメイキングの地点で、性格を大いに反映した総合的なものでなければならない。
その性格からにじみ出る細かな表情、しぐさ、癖。「人間」を作らなければならない。

まさに、何を好み、何を嫌い何を目指す人物なのかを明確にしなければ、その作品に魅力は少ないのだ。


クリエイティブである以上、想像ではなく創造で無ければならない。
これがあまり分かってない人間があまりに多すぎる。


もちろん、クリエイティブな仕事で無くても、向上心が無ければ務まらないと僕は考えるのだ。


このまま行けば、日本は確実に世界をリードできないと思う。
残るのは借金と自立心の無い人間だけか?