古の伝説の地を訪ねて | ビッグスクーターのある生活

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スカイウェイブで房総を中心にツーリングする中年リターンライダーのオートバイライフ

本来なら岩牡蠣ツーの予定でしたが、先にお知らせした通り金曜に尿管結石を発病したので、体調を慮って中止としました。

体調は薬のおかげでだいぶ良いのですが、金曜日に全く仕事ができなかったし、土曜日も午前中はまだ調子が悪かったので、仕事が多少残っているのもあり、中止でよかったのかなと思います。

それで、ちょこっとだけご近所を散歩してきました。

大網から茂原への抜け道として旧国道を使っているのですが、本納の近く、その道に面してわりと大きな神社があります。

最近、サイファさんが三峰山に行ったり、好きな小説家が日本武尊をテーマに書き下ろしていたりしたので、そういや千葉も日本武尊は関係あるよなと調べてみたら、ドンピシャ! その神社こそが日本で唯一日本武尊が創祀された、畏くも景行天皇勅願の官社だというのです。

ちなみに秩父の三峰神社は日本武尊が創建したとされていますが、創祀と創建は違います。創祀されたあと建物を建てるのが創建です。

三峰神社の場合、そこで日本武尊が伊弉諾尊・伊弉册尊の国造りを偲んでとありますから、既にその山に対する信仰はあったんでしょうね。

さて、本題に戻ってその日本武尊が創祀した橘樹神社です。
橘樹神社大鳥居


境内の様子。上総二ノ宮のはずですが上総一ノ宮の玉前神社よりも立派な気がしますね。いや、そんなことないはずなんですけど、気というか何かが違います。

境内


少し曲がってはいるもののほぼ真っすぐな参道を通って拝殿へ。
拝殿


流れ造りの拝殿ですが、よく見ると不思議な事に気づきました。日本武尊の妃である弟橘媛を奉っているのですから千木が内削ぎなのは良いのですが、鰹木が男神を表す奇数の7本ってどういうこと? 確か伊勢神宮も鰹木と千木に矛盾があったような・・・。

ちょっと回り込んで拝殿と本殿。
拝殿と本殿


お、本殿は春日造? いや入母屋の高床式ですかね。
本殿


実はこの本殿の造営は1800年で、それまでは本殿裏にある塚を拝殿から直接拝んでいたのだそうです。

実はこの塚、弟橘比売命御陵とされる古墳と言われています(宮内庁が認めてるかは知りませんが、この辺りの伝承ではそうです)。

では、ちょっと行ってみましょう。お、海軍中将の弟橘媛を賛美した石碑がありますね。
弟橘媛の碑


これは、日本武尊東征の際に、海の神の怒りを鎮めるために自らを犠牲にして海に入水した事から、大戦中に軍部によって大和撫子の鑑として宣伝されたんですね。

この石碑の横から塚に登れる様になっています。
塚


頂には日本武尊の手に依り、亡き橘媛の御墓を築き橘の樹を墓標の代わりに植えられた事にちなんで結界の中に橘の幼木が植えてありました。
頂上の橘の樹


正直、浦賀水道で没したはずの弟橘媛の墓をわざわざ外房まで来て作ったのか、解せないものがありますが、水神を日本武尊と敵対する(あるいは敵対まではしないけど、恭順もしていない)勢力と考えると、弟橘媛を人質にさし出して水路を通してもらって、そいつらの勢力が及ばないこの地に来てから弟橘媛を偲んだのかもしれませんな。

まぁ、千木と鰹木の問題も含めて疑問も残りますが、少なくとも地元に恐れられている神ではなく、慕われている神なのは間違いないでしょう。神様を封じ込めようとはしてないですからね。

さて、お昼になりましたので、ここから数キロも離れてない名出園さんに伺いました。
名出園


入り口には今日の肉の個体識別番号。つまり、そいういうお店です。
個体識別ナンバー


ランチメニュー。え? そういう店じゃないの?って思う値段ですよね。でも、そういう店なんです(謎)
ランチメニュー


頼んだのは一番人気のカルビ定食~。
カルビ定食


肉~。ランチは経費削減でしょうか、厨房で焼いて出てくるんですけど、肉、ウメェ。柔らかい。850円でこんな肉食えるんですかぁ。てな感じです。
肉!


そして、このキムチが美味い。
キムチ


食後にはアイスコーヒーのサービス。シロップが急須に入って出てくるので、甘さを調節しやすいのがいいですね。
アイスコーヒー


さて、帰って仕事しますか。


みなさんに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。

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