昨日は睡魔に負けて前編どころか、導入部分で挫折したので、その続き。
実は三里塚公園に来た最大の目的がこの防空壕見学です。
第二次大戦の戦争遺跡は各地に残っていますが、皇室関連のものはまず見れませんね。
ところが、ここ三里塚公園には御料牧場があった関係で、
その天皇や皇太子(現天皇)のために作られた防空壕に入ることができるのです。
建物自体は一般公開に際して作られたものですが、
地下の施設は当時のものを改修しただけです。
まずは入口の階段。深さは約7mあります。
踊り場を過ぎると階段が狭くなり、天井がアーチ状になります。
壁は漆喰で化粧が施されています。
階段を下りきったところに右手に銀行の金庫の様な鉄製のドア。
正面は人の通路ではなく、爆風を逃がすための穴です。
鉄の扉をくぐると前室があって、また鉄の扉があります。
そしていよいよ防空壕の本丸(?)主室ですね。
およそ10畳くらいの広さがあり、反対側にも扉があります。
すごいのがドアとかの部分の壁の角が丸めてあるのです。
さすがにやんごとなき方用、細部まで手抜きはありません。
入ってきた扉を振り返ったところ。気温は17度でした。
そしてまた前室を抜けて通路に出ます。
通路に昔の電気の配線がありました。
電線は全て壁の中に埋め込んでたんですね。
さすが皇室用防空壕。細やかな配慮がされてます。
そして出口。出口のドアは意外にも木製。
爆風に耐えるのではなく、ここは潰れてもいい様になってるんですね。
全体の構造はH型で、真ん中の横棒が防空壕本体。
縦棒が通路と爆風逃がしになっています。直線上に爆風を逃がすことで、
主室への影響を減らすとともに、シンメトリー構造にすることで、
片方が壊れても避難できるように設計されています。
これは一度見学にくる価値はありますよ。
引退した学芸員のような係員の方が丁寧に解説してくださいますしね。
さて、時間は10時を少し過ぎたところですので、
メインの山下りんのイコンを見に行きましょう。
埴輪道路を下って、芝山から匝瑳方面にハンドルを切ります。
匝瑳市の外れ、九十九里田園地帯の真ん中、須賀ハリストス正教会です。
11時からの公開にはまだ早かったのですが、先客がおられ、
すでに門が開いていましたので中に入って見学させていただきました。
今日はお婆さんが外にでていたので、顔面距離20cmで見る事ができました。
そうしたら、とても残念なことが発覚。
修復した5点のイコンですが、修復した人の技術が低過ぎて
とても山下りんさんのイコンとは思えないものになってました。
特に酷いものは顔がもうまるで別もの。
修復されていない4点の神々しい顔とは違い、よくある油絵に成り下がってました。
聞くと芸大生に修復してもらったんだそうですが、
修復の技術を持っているとは思えません。
とても残念。お婆さんには他のイコンを修復するなら、
汚れを落とすだけにした方がいいと伝えておきましたが、どうなる事やら。
興味のある方は早く行かれる事をお勧めします。
今年はあと3日、10・11・12月の第3土曜日が公開日です。
見学のお礼を言って、些少の寄付をさせて頂き、時間は11時30分。
ちょうどいい時間ですので、いよいよ岩牡蠣を食べに向かいます。
海の見えないビーチラインを北上。
ところがビーチラインの見通しが良くなってるんです。
どうやら震災の津波で松がやられて枯れてしまったようです。
ところどころ植林が始まってました。
ちょうどお昼時に到着したのが貝屋さんでもあるつちや食堂
真っ先に岩牡蠣を頼み、あとはそれぞれ定食を注文しました。
最初にでてきた岩牡蠣~(ちょっと小粒かなぁ。味もちょい淡白)
アジフライ定食~。肉厚でマイウ~でした。
ちょっと岩牡蠣が食べ足りないので、コジコジさんと相談。
私がお勧めの水産問屋(小売りしてくれる)に行く事に決定。
飯岡の海岸を北上。
それにしても冷感シャツだと寒い。気温は25度でした
ドーバーラインを突っ切って
外川駅に到着~。
歩いてすぐの島長水産さんへ。
ところが岩牡蠣の検査結果がまだ県から帰って来てないとのことで
販売は見合わせ中とかで、ありません。
8月には販売したいということなので、リベンジ決定です。
仕方ないので柳原豆腐店で豆腐ジェラードを食べましょう。
ところが、これまたパッケージ一新のため、まだできてないとかで
手に入らず。またしてもリベンジ決定です。
ということで8月にもう1回行きますよ。委細は後日発表!
みなさんに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。