“房総秘境めぐりツーリング”は
中止となりました。
そこで先週行った下見ツーの目玉のご紹介をして、
参加できなかった方、当ブログを楽しみにしていた方へ
少しでも雰囲気を味わっていただきたいと思います。
先週6枚目の写真の素彫りのトンネルに入ります。

トンネルを抜け200mほど歩くと道は沢に突き当たります。

写真では分かりづらいかもしれませんが、
そのまま飲めそうなくらい奇麗な水です。

上流に歩いて行くと少し視界が広くなり、
真ん中に小さな岩があります。
面白いのは、一般的な沢の岩と違い川床と一体化していること。
つまり、この沢全体が大きな岩なんですね。

証拠というわけではないのですが、
至る所にポッドホールがあり、気をつけないと落ちますw

そうこうしているうちに小さな滝に行き当たりました。

この滝を登ってしばらく行くと、こんどは緩やかな傾斜の滝。

足下に注意しながら進む事しばし、
ついにL字に曲がっている滝が見えてきました。

1段目を登って曲がった先を見ると・・・。

高溝地区高宕川上流の名勝
落差27m面滝壁状4段の急駟滝です。
ここまで写真を撮りながらゆっくりと歩いて20分。
明治初期の川廻しによってできた滝ですので、
自然の滝ではありませんが、なかなかの景色。
ちなみにこの滝は登れます(勇気のある方はどうぞ)
続いて先週9枚目の続きです。
イノシシ除けの高圧電線をまたぎ、
防火水利の立て札との間を抜けて斜面を降りて行きます。

完全に獣道ですね。右から水の音が聞こえてきます。

水の流れと合流し、切通しになります。
「馬堀坂切通し」です。

「馬堀坂切通し」を降りたところ。

この切通しは「房州往還」の一つで、「鴨川みち」や
「嶺岡往還」などとも呼ばれた近世の街道跡の切り通しです。
かつて鴨川市の金束から木之根峠を越え、関を経て、
上総湊方面へ抜ける往還道が湊川沿いに通っていたそうです。
そして切通しを降りた先には・・・

かつて「南総一の奇観」といわれた奇岩「犬岩」です。
川の浸食によって作り出された中程がくびれた大岩で、
独特の景観を呈しています。
この方向から見ると確かに犬の頭部に見えなくもないですね。

実は暗くて狭い「馬堀坂切通し」を過ぎると急に明るくなり、
すぐ目の前に「犬岩」が現れます。
その落差があるだけに実際に行った時はちょっと感動的です。
私も「おぉっ!」と思わず声を上げてしまいました。
訪れるだけの価値がある素晴らしい景観です。

犬岩の横からの写真。犬には見えないですね。
以上で目玉スポットの散策は終了です。
これから房総の山は紅葉の季節に入り、
狭い道が渋滞で身動きが取れなくなります。
ですので、このリベンジは紅葉が終わった頃、
天気の安定する12月に入ってから行おうと思います。
(実はさらに別のネタも仕込んでますw)
おたのしみに!
最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとく起きます。
