京成酒々井の駅前と聞いていたので行ってみたら無い!
ひょっとしてと駅前の道から1本脇に入った
車が1台通るのがやっとという道に面して目的の店はありました。

「らーめんかなめ」です。
私は全く存じ上げないのですが、ラーメン通の間では有名な
「ラーメン寺子屋」というのがあるんだそうで、
その卒業生の中でも特に一期生が群を抜いているとか。
その一期生の中でもユニークなラーメンを作ったのがこのお店だとか。
早速入ってみました。6人かけのカウンターがあるだけ。
お昼時を過ぎていたので先客は1人だけ。
カウンターの中には大将と女将さんと大女将?
メニューを見ると水菜の入った醤油ラーメンのかなめらーめんと
酒粕の麺を使った酒粕らーめん、冬季限定の温野菜らーめんの三種。
それにトッピングだけ。餃子などのサイドメニューは無いようです。
早速、店の名前のついた「かなめらーめん」を注文。
待っている間にどんどんお客さんが来て、奥にも座敷があるみたいで、
いつの間にか満席。2人ほど待っておられました。
ほどなくラーメンが完成。
「器が熱くなっていますので気をつけてください」との声。
どうやら食べているうちに冷めないように器を温めてあるようです。
\じゃぁ~ん!/

まるで高級フレンチのコンソメのような透明なスープ!
しかもコンソメよりも浮いている脂がギトギトしていない。
キラキラと輝いて見えます!
一口すすってみると、スッキリとしたお味。
舌の感覚が研ぎ澄まされるような澄んだ味です。
何かの出汁が主張するわけでなく、
かろうじて鶏がらベースだろうとわかる程度で、
シイタケや昆布、その他さまざまな出汁全体が
一体となったまろやかな味わいです。
麺はごく細のちぢれ麺。
コシが強く、つるつる、のどごしもいいけど、
出汁をちゃんと持ち上げてくれる麺です。
具はバラロールチャーシュー、メンマ、なると、ゆで卵、水菜。
どれもでしゃばらず、麺とスープの引き立て役に徹しています。
麺を半分強食べたところで替え玉で酒粕麺を注文。
食べ終わったころに熱々の茹でたてが届きました。

ほんのりグレーがかった色合いの麺です。
汁に入れて一口すするとほんのりお酒の香りがします。
もちろん、アルコール分は飛ばしてあるので、
お子様でも大丈夫ですが、同じスープでも
麺を変えるとまったく別のラーメンになります。
形容し難いのですが、卵麺のような甘みでもなく
かん水の強い麺にありがちな癖でもなく、
不思議なコクのようなものがあります。
いやぁ、美味しかった。
かなめらーめん700円、酒粕替え玉200円、計900円。
ラーメンとしてはちょっと高めかもしれませんが、
並のラーメンとは違います。
サッパリ系のラーメンでも食後、ちょっと水を含みたくなるものですが、
ここのラーメンはそれがありません。
最後まで出汁を飲みきっても、口の中は程よい後味のみです。
これは時々訪ねなければなりませんねぇ。
最後にワンショット。

酒々井からの帰りに、ちょっと道をそれて農道に入ると
こんなレンガ造りのトンネルがあります。
ちょっといい雰囲気でしょ。
最後まで読んでくださったあなたに、全ての良きことが雪崩のごとく起きます。

