ちょっと擦った程度なら、カラーワックスを塗り込んだら目立たなくなることもありますが、塗装が欠けて下地が見えてしまったらもうおしまいです。完全に補修するにはかなり広範囲に塗装し直す必要がありますが、そこまでなかなかできない時に目立たなくする程度に役立つのがタッチペンです。今回はその補修作業をご紹介しましょう。
これはウォレットチェーンを引っ掛けたキズで、下地が見えています。

このキズを補修するのにタッチペンとカー用品店で売っている補修ツールを購入しました。補修ツールを購入する理由はタッチペンの筆では細かな作業ができず、仕上がりがかえって汚くなる場合があるからです。

ちなみに車と違ってバイクのカラーは市販されてませんよね。そこで国産バイクの塗料ならほとんど揃っているバイクペイント ドット コム(浜松第一塗装有限会社 カスタムペイント事業部)で購入しました。ちなみにサイトになくてもメールで問い合わせれば、大抵の物は手に入ります。
最初はキズの中までしっかりと脱脂します。さっと汚れを落とすだけで始める人がいるのですが、これをちゃんとしておかないと塗装の付きが良くありません。通常は工業用アルコールを使ってキズの中に爪を立てるつもりで布で拭きます。工業用アルコールのかわりに、先ほどのツールセットの薄め液でも代用できます。

乾いたらタッチペンを良く振って小皿に取り分けます。この時、タッチペン付属の刷毛を小皿の縁に2~3回擦る程度の分量で充分です。

あとは筆で塗料をキズに塗るだけです。このときの注意点は塗ると言うより置くようにすること。特にこのキズのように深い傷は、塗料が乾くとへこみますので、真ん中が盛り上がるくらい塗るといいようです。

これで終了。あとは充分乾かしておしまいです。もうすこし目立たなくしたい場合、キズの大きさに合わせてマスキングしてコンパウンドで磨く方法もありますが、メタリックやパール系のタッチペン塗料の場合、表面を削ると色が変わってしまうのでお勧めできません。
最後まで読んでくださったあなたに、全ての良き事が雪崩のごとく起きます。

