こんにちは

小竹えみです。


私は仕事柄、年齢・役職
性別などを問わず

色々な立場の方の
お話しを聴く機会が多くあります。


話を聴くことは好きだし
自分自身の世界も広がることから

興味深くお話を
聴かせていただいているのですが

なかでも、とりわけ
「面白いな~」と思うことがあります。



それは……。


どの年代の方も口をそろえて

最近の若者は

という言葉を使うこと。


うん、うん、分かりますよ~!


多分、私も
頻発していますからね~!



でもね、ちょっと考えてみて下さい。


あなたは

「若者ってどの世代なの?」

そんな疑問を抱いたことありませんか?


私はギリギリバブル世代で
好景気の恩恵を受けて育った
おそらく最後の世代なのですが

私たちが若者だったころには
焼け跡世代(←ネーミング ww)や
団塊の世代の方たちに 

「新人類」

なんて呼ばれていました。


新人類というのは

「それ以前の時代とは違う
 画一化社会に迎合し
 無気力的傾向のある若者」

という意味だったらしいです。





で、私たちの世代が
30歳を迎える前には
すっかり就職氷河期で……。


私たちにとっての
「最近の若者」とは

ロスジェネ世代と呼ばれる
失われた世代の若者たちでした。


比較的、のほほんと
社会人になった私たちとは違い、
厳しい競争を勝ち抜いてきた世代。


もちろん、考え方や価値観が違うのは
当たり前です!


「倍返しだ!」で超有名になった
「半沢直樹」の原作小説のシリーズ3作目
『ロスジェネの逆襲』でも

バブル世代とロスジェネ世代の対立が
描かれていましたね。


そうこうしているうちに
次の世代の子供たちが
社会人になったことで

ロスジェネ世代から上の世代の
「最近の若者」像が

ミレニアル世代やゆとり世代の
子供たちを指す言葉になりました。


そして、それが脈々と受け継がれて……。


今やすべての大人たちの
共通の敵(?)が、Z世代!!

という感じになっていますね(笑)。
(Zの次はα世代らしいです)


古代エジプトの時代から
あるとも言われている
「最近の若者は」という言葉。


25歳の子から見ても
部下は「最近の若者」らしいです。





このように古今東西
若者が悪者にされやすい
「最近の若者」論争ですが……。


じゃあ、これって
本当に若者が悪いのでしょうか?


私がバブルの時代に育って
楽観的に人生を送ってきたのも

そういう時代背景が
あったからであって
私が望んだわけではありません。


就職先がなくて、非正規で
働かざるをえなかったのも

結婚に前向きでなかったのも
ニートや引きこもりの方が
多いというのも

もちろん当時の若者が
悪かったわけではありません。


所得が増えないから
車や家に関心が薄いというのも
今の若い子たちのせいではありません。


何度も言いますが、育ってきた環境や
社会背景が違うから

考え方や価値観が異なるのは
当然なんです。



でね、

ここで、かつて若者だった
すべての方に

もう一つ(二つ?)
考えてみてもらいたいのが


じゃあ

「この時代を作ってきた
 (もしくは異を唱えなかった)のは
 誰なのか?」
「こういう子供たちを育ててきた
 (もしくは育てなかった)のは
 誰なのか?」

ってことなんですよね!



「最近の子は大人を敬わない?」

そりゃそうだ!!


友達のお母さんを
「○○ちゃん」とファーストネームに
「ちゃん」付けで呼んだり

友達のお父さんでさえ
あだ名で呼んでいる子供たちに

それを許している私たちに……。


誰が誰を敬えと? って感じです。


「最近の子は怒られた経験がない?」

怒ったら親が怒鳴り込んでくる時代に
誰が怒るんだよ! 

って思いますし

じゃあ、あなたはよその子を
怒ったことあるの?

と聞きたい。


「最近の子は、すぐ辞める?」

これは別に、最近の子が
我慢強くないからというわけではありません。


元々、終身雇用・年功序列の考え方を
持っていないんだから!


じゃあ、終身雇用制を崩壊させたのは誰だ?

って話です。


これに関しては私自身も
新卒で入った会社を

営業が向いていないという理由で
4か月で辞めた経験があるので

子どもたちには
「会社を辞めるな」とは
口が裂けても言えませんしね(笑)。



あなたは、自分の子や
周りの子供たちが

「どう育っているのか」
把握していますか?


「いや! うちの子は違う!」
という方もいるかもしれません。


「それは時代が… 政府が…」
と思う方もいるかもしれません。


でも、学校に抗議に行く家族や
友達を止めなかったのは?


その政府を選んだ(選ばなかった)のは?


なんて考えだすと

変わっているのは
子供たちじゃなくて常識で……。


私たちの他の人や政治への無関心さが
今の時代を作り

最近の若者を育てているんじゃないかな~
と、この頃は思っている次第です。



これから先、私たちが先送りにしてきた
様々なツケを

間違いなく払わされるであろう世代が
「最近の若者」たちです。


そんな彼らに私たちが
残せるものは何なのか?


どう接すれば、彼らとのギャップを
埋められるのか?


一人ひとりがそんなことを考えて
自身の「常識」を常にアップデート
することを心がければ

「最近の若者」に対する
不満も減るかもしれませんし

 

世代間ギャップで起こる

ハラスメントなんかも

減らせるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。

次回をお楽しみに~ルンルン

 

 

あなたの現在(いま)が、
もっと輝きますようにキラキラダイヤモンドキラキラ