副業を始めたいけど、何をしたら良いのか
分からない。
そんなあなたに向けて、最初の1歩を
踏み出すヒントをお伝えしています。
さて、20数年ぶりに友人の
田中さんと藤井さんに会った私。
この頃の私は、
離婚と共依存状態の彼氏との別れ、
そして自己破産。
「波瀾万丈」とは一言では
片付けられない
黒歴史から脱却したばかりでした。
そして、この黒歴史は
長い間、私を苦しめることになるのですが、
その話は、またいつか!
大学で心理学を専攻していたとはいえ、
それは、はるか昔。
カウンセリングもコーチングも受けた
ことが無い私にとって、
心理学の分野は完全に未知の世界。
一方、藤井さんは
大学で心理学を学び直し
コーチングで起業している心理学の専門家。
そんな彼女が帰り際、
「彼らをそうしたのは、えみだよ」
そう言いました。
え?!
やっぱり?!
そうなの?!
この言葉は衝撃でした。
「ダメンズウォーカー」「ダメンズメーカー」
という言葉くらいは知っていた私は、
「もしかしたら、私のせいかも?!」
という密かな恐怖を感じていました。
その恐怖を、
面と向かって突きつけられたのです。
心ではガーン、ガーン、ガーンと
ショックを受けながらも、
「え~!
今まで、男がクズだと思っていたけど、
私が悪かったんだ~」
と、精一杯の去勢をはった私に、
田中さんの一言が追い打ちをかけます。
「じゃあさ~、
おまえが一番クズってことじゃん!!」
クズ?
え!!
今、クズって呼ばれた?
面と向かって......。
そんなことある?!
確かにクズかもしれないけど......。
「え~! そっか~」
なんて答えながらも、私の心の中は
大混乱です。
そして、そこはすでに地下鉄の
改札手前だったので、
そのまま田中さんとは別れました。
クズと呼ばれたのは衝撃でしたが、
でも、まあ
田中さんは、昔からそういうことを
言ってしまいがちな子。
これもネタだよと思った私は、
帰りの路線が一緒だった藤井さんに
「私、生まれて初めて
面と向かってクズって言われたんだけど、
めっちゃ笑えるよね」
と言いました。
すると、藤井さんは、
「笑えちゃうんだ......」
と答えたのです。
いや!
これ、笑うでしょ。
笑わずにどうしろと?!
そして、乗り換えの駅。
こうして、乗り換えのため
藤井さんとも別れた私は、
感情の大波の中に、
ひとり取り残されたのでした。