ナイルフラワーという名の香油があると知ったのは、2025年の春分のことだ。
この日、エジプトはカイロにある
ギザのピラミッドに訪れた私は、
そのまま香油ショップに立ち寄った。

店の奥でいろいろな香りの香油を嗅がせてもらったのだが、一番にヒットした香りが、このナイルフラワーという名の香油だった。
嗅いだ瞬間にスーッと胸の奥まで届き、それまで
知らずのうちに抱えていた不安や緊張が、ふっと抜けていくのを感じた。
私は迷わずにその香油を手元に迎え、ホテルに戻ってからすぐに香油瓶を開封し、香りを纏った。
実は私は、極度の怖がりで不安症だ。
エジプトに来たものの、
日本に置いてきた子供達が心配で
(子供達を見てもらえるように
留守を母に手配済みなのにも関わらず)、
ちょっとしたことで不安になったり
帰りたいと焦り出したりして、
なかなか旅を楽しめず、
落ち着かない日々が続いていた。
けれど香りを纏うことで、
心の奥にある薄暗い翳りが
どんどん溶けてなくなり、
代わりにゆったりとした
安心感へと変わっていくのを
感じ始めていた。
エジプト香油には、深い浄化力とヒーリング力が備わっている。同時に、各々の香りに、全く違った役割とサポート力がある。
香油屋のマスターでありヒーラーの店主曰く、
ナイルフラワーの香油は「ギザやマチュピチュ、
セドナ、ウルルなど世界各地に点在する
パワースポットに繋がる香りだ」ということだった。
ナイル川沿いに咲く花の香りが、
どうして世界の聖地と繋がるのだろう?
そんな風に思ったが、体感としては、
自分自身の身体と深く繋がり、
今ここにある喜びを
思い切り享受できる香りのように感じている。
ナイル川に咲く花のように、
地球上に咲く花としての私。
私自身の身体が、
魂にとっての聖地だったことを思い出す香り・・・。
花は、笑うように咲いている。
人間だって、真面目な顔してばかりじゃなく、
笑いながら自在に生きればいい。
そんな大らかさを、この香油は教えてくれる。
























