高畑裕也の事件でさ……
またちょっと話し違うかもしれんけどな
私、前に…
ずーーっとずーーっと若い頃
仕事とプライベートで
色んな問題抱えた男の子がおった
その子は友達の間ではリーダー的存在で
責任感も強くて周囲の困ってる人を
ほっとかれへん子やった……
私はその子を遠目で見ながら
今時冷めた人間ばっかりの世の中
この子頑張るわ〜〜
って思いながら感心して見てた
ちょっと生意気やけど
情があって思いやりあって
なんせ今時にしては変わった子やった。
そんな子が
ある日突然顔が真っ青になって
パニック障害になった
色んな問題抱えすぎてついにパンクしてもた。
しかも当時はパニック障害って言葉すら
あんまり知られてなくて
そんな病気認める奴はメンタル弱い奴
ぐらいしか思てなかった
だから本人も最初人に言われるまで
全く気付いてなかったし
例え病名言われても真っ先に拒否るような子やった
なのに日に日に病状が悪化して
吐き気・頭痛・手の震え…
あんなに強かった子がずっと震えてる
外に出るのも怯えてる
今までに見た事ない光景すぎて
私も最初は冗談かさえ思った……
私は心配で心配で
「元気出せよ！頑張れや！」って
ずっと励ましとった
ただこの時
私はパニック障害の事をよく知らなくて
パニック障害の人間に 頑張れよ は
さらにプレッシャー与えて
一番禁句な言葉やとは知らんかった。
でもとにかくいつもの元気に戻って欲しいから
その子が出来るだけ気分がラクになれるように
冗談言うたり面白おかしく、時には真面目に
色んな言葉を掛けとった…
でも… 今思えば
私は医者でもないけれど
そんな言葉より一番の特効薬は
その子を 強く抱きしめる 事やと思った
人ってきっと
言葉だけではどーしても癒しきれん時がある
例えそれが
お門違いな存在やったとしても
ホンマの人の感情が通じた時
人は言葉では表現しきれんぐらいの
安らぎを感じる時がある……
でもその時、私は結婚間近で顔デカがおった
同じくその子も、昔から付き合ってる彼女がおった
お互い絶対裏切られへん存在がおったから
目の前でボロボロに傷付いてたその子を
私はどーーしても抱きしめる事が出来んかった…
これが多分…
私が最初で最後に一番理性働いた時かもしれん
でも、もし…
あの時…… 私がその子を抱きしめてたら
今こうしてブログ書いてるやろか……？
私はその後一体どーしたやろか？
そんな事をたまにフッと思い出す
私の理性もあるようで無いかもな
今日見た夢がそんな夢やった……