光の進化と暮らしの変化
火との出会い…集い
木の上や洞窟で暮らしながら絶えず移動を続けていた人類の祖先。火への恐怖を克服し火を利用することを覚えたことで火を中心とした生活拠点ができた。最初期は人為的な発火法を知らなかったため自然発火の残火を利用していたと考えられ貴重な存在であった。火は、獣などの外敵から身を守るとともに夜間の活動を可能とし、火の利用は必然となっていった。また、自然火は貴重なため皆が火を求め火の周りに集まるようになり、集団生活が必要となった。後に火打石などを使い繰り返し火を起こせるようになり、洞窟深部への探索や深夜の移動が可能となり、活動範囲が格段に広がり様々な情報を得ることで進化が始まっていった。
燃料の発見…灯りのある暮らし
日常的に火を使うようになると用途に合わせた火を使い分けるようになる。持ち歩くための火・外敵から守るための火・調理を行うための火・明るさを確保するための火。これまでの枯れ木を利用した焚き火だけでは対応することが困難となり、焚き火よりも安全な動物の油を燃料とし使用されることとなる。枯れ木の尖端に油を含ませ松明としたり、器に燈芯を浸しオイルランプとしたりと、灯りとして身近に使える燃焼光を使うようになっていった。やがて入手効率がよく匂いもよい植物からの油が利用されるようになり、オイルランプが大きく普及した。そして個別に暮らすことが可能となった集団は小規模単位での居住空間が発展していったと考える。オイルランプは皿に燈芯をオイルに浸し吸い上げられた燃料が炎の熱で気化し酸素と混ざり合って燃える原理で、居住空間内では火災の危険性を伴っていたため、対処方法として大きく二つに分かれることとなる。