おばあちゃんの新潟 | ゆうのブログ

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こんにちは。

旅行がしたい片目のゆうきです。

 

先日、といっても何週間か前ですが、

新潟に行ってきたんです。

 

水原っていう町に行ったんだけど

そこはもう亡くなっている父方の祖母が

生まれ育った町で、

なんとなく気が向いて、

自分のルーツを辿りに行きました。

 

水原には阿賀野市役所があって、

まずそこに行って、

おばあちゃんの戸籍を取った。

 

そしたらおばあちゃんが実はバツイチだった

ことが判明して。

 

戦争末期に入籍して、終戦後に離婚してた。

 

この時期はおばあちゃん、学徒出陣みたいなやつで

神奈川の軍事工場で働いていたと

言っていた時期で、

結婚相手の方はもしかしたら

戦争に行って帰ってこなかったのかもなって。

 

その後離婚の一年後に

同じく新潟の新津にいた

おじいちゃんと入籍して、

おじいちゃん家に嫁いで。

でも家系でもめたみたいで

数年後には新潟を捨てて

神奈川県に引っ越してきたの。

 

おじいちゃんは死ぬまで

新潟の家族と会うことはなかったみたいだし、

なのでおばあちゃんも

滅多なことでは水原の実家には帰れなかったんだって。

 

 

水原には

渡計(わたけ)っていう名前の

和菓子屋さんがあって、

先代のご主人はおばあちゃんの

同級生だったみたいで。

 

市役所に行った後、

おばあちゃんの産土神社にお参りして、

その和菓子屋さんに立ち寄って

おばあちゃんの大好きだった

「白鳥の卵」っていうお菓子を買って

おばあちゃんの実家の近くで食べたの。

 

 

時代に揉まれて

結婚して離婚して

おじいちゃんに付いて神奈川に

移り住んで

新潟へはあまり帰れずに

生涯を終えたおばあちゃん。

 

 

生前

渡計のお菓子が食べたいって

よく言ってた、

その渡計の白鳥の卵を食べながら

おばあちゃんの葛藤や

望郷の思いや

遠くの家族を思う気持ちや

孫を思う気持ちや

 

いろんな気持ちを感じて

お菓子を食べながら

めっちゃ泣いた。

 

おばあちゃんが私を愛おしく思う気持ちと

私のおばあちゃんを思う気持ちを

すごく感じたの。

 

今はもうこの世にはいないはずの

おばあちゃんが

ありありとそこにいた。

 

大きな愛に包まれた時

時間や空間なんて

なくなってしまうような、

ただそこにある愛を

感じていた。

 

 

こういう体験を

たくさんしたいなって思った。

 

 

素晴らしい旅だったな。

 

 

 

水原の夕日。