私たちはみな「ファイト・オア・フライト」反応を持ち合わせている。

 

むか~しむか~し。

人間は虎に出くわすような緊急事態のときに、サバイバルのために「逃げる」か「戦う」かどちらかを選択していた。

これがファイト(戦う)・オア・フライト(逃げる)反応。

アドレナリンが分泌され、血糖値があがり、身体は「逃げる・戦う」ための準備をする。

火事場の馬鹿力はこういう時に発揮される。

もし、その時、ちょうど風邪を引いていたら、身体は風邪と戦うことをやめる。

免疫へエネルギーを注ぐよりも、まずはその虎という緊急事態を乗り越えなければ、生き残ることはできない。当然のこと。

昔は「ファイト・オア・フライト」反応のおかげで人間は生き残ることができた。

 

今は?

人間は今でも同じようなサバイバル反応をするが、敵は虎ではなくなった。

虎だった人間にとってのストレスは、現代人は人間関係、仕事、介護、子育てなど、色んなストレスが存在する。

昔と同じように、ストレスがかかったときに身体はそれから逃げたり、それと戦いたくなる。

サバイバルのためだ。

しかし、昔のように物理的に逃げたり、戦ったりする必要は現代人にはない(基本的には)。

必要ないのに、今でもアドレナリンが大量に分泌され、身体は戦闘モード。

 

身体にはどんな影響があるだろうか?

昔は戦闘モードに入って、本当に虎と戦って、そのアドレナリンのおかげで生き残ることができ、そのエネルギーやストレスは戦う(もしくは逃げる)ことによって発散されていた。

しかし、今は戦闘モードに入っても身体を張ることはない(ゼロではないが、大概の場合は)。

そうすると戦う・逃げるために準備したエネルギーが行き場をなくす。エネルギーもストレスも発散されない。

戦う準備が整ったままの戦闘待機状態なので、免疫力も低下したままになる。

 

発散できず、過度なストレス状態が続くと、ず~っと戦闘モードということになる。

免疫力はボロボロで、しょっちゅう風邪を引いたり、どこかしら体調が悪い。

そして、いつか来る戦いのためにエネルギーを蓄えようとする(太りやすくなる)。

ストレス太りするのはこういう身体の仕組みからきている。

 

だとしたら、現代人はストレスを感じた時どうしたらよいのか?

 

まずは発散。戦うために準備したエネルギーを使ってしまうこと。

スポーツ、ダンス、カラオケ、いっぱい笑うこと、など、実際に身体を使うような好きなことをしよう。

食べたり、飲んだり、することもストレス発散しているように感じやすいが、それは一時的に戦闘モードの身体が満たされるだけで、実際はそのカロリーを身体は蓄えようとしてしまうので、本当の意味での発散にはならないですね。

 

あとは、戦闘モードからリラックスモードへ身体を切り替えること。

マッサージを受けたり、ヨガとか瞑想したり、アロマや音楽を使ったり。

そうすることによって身体に今は「ファイト・オア・フライト」の時でないという信号を送れる。

 

一番の策は予防。

そもそもストレスを感じないことが一番。

例えば、上司から何か指摘を受けたとする。

「失敗してしまった」「また指摘されてしまった」「私ばっかり」など、ストレスを感じようと思えばいくらでも生むことができる。

しかし、その指摘をネガティブに受け止めず、指摘してくれたことをただ感謝し、修正し、次に進むことができたら、ストレス状態を作らずに済む。

 

だた、人間はストレスを感じやすく作られている厄介な生き物だ。

小さいことでもストレスを感じ、逃げるか・戦うかの準備をしておいたほうが生き残れる確率が上がるからだ。

虎に出くわし、ファイト・オア・フライト反応をせず虎を無視してしまったら、生き残れる確率は低くなるわけ。

何百年・何前年と私たちを守ってくれたファイト・オア・フライト反応なので、ストレスを感じてしまっても失望せず、対処するようにしましょう。

 

ストレスは現代人にとっての課題のひとつですね。