このブログでは
100年前のスピリチュアル本
"The Game of Life and How to Play It"
「ゲームの法則」
作 フローレンス・スコーヴェル・シン
をゆるっと翻訳したものを
私自身の実体験を踏まえた感想とともにお伝えしています。
今日は 「本当の愛」について
若い頃は、
好きな人ができては醒めて
付き合っては別れてを繰り返していましたが
本気で「愛」だと思っていたものが
今振り返ってみると
自己愛、プライド、執着、支配
どまりのものばかりだった気もします。
そういう今だって
家族への「愛」だと思っているものが
ずれて歪んだ形になっていることは多々あります。
今日は「本当の愛」について
そしてその実践について
具体的な事例を通して考えていきましょう。
嫉妬は愛の最大の敵
嫉妬は愛の最大の敵です。
嫉妬によって想像が暴走して
自分の愛する人が別の人に惹かれているように
見えてしまいます。
そしてそういう恐れは打ち消さないと
それが現実となってしまいます。
例えば
ある女性が深い悩みを抱えて私の元にやってきました。
愛する男性が、他の女性のもとに去り
「お前と結婚するつもりはない」
と言ったそうなのです。
彼女は嫉妬と怒りで引き裂かれ
「私を苦しめたんだから
あの人も私と同じように苦しめばいい」
と言いました、
そして続けてこう言いました。
「こんなにあの人を愛しているというのに
どうして私を置いていけるのよ?」
本当の愛とは
私は答えました。
「あなたはその方を愛していません。
憎んでいるのですよ。」
「自分が与えたことのないものは
決して受け取ることは出来ないのです」
「あなたが完璧な愛情を与えれば、
完璧な愛情を受け取ることになるでしょう。
この男性に対して、あなたご自身を完璧になさい。
彼に完璧で、無私の愛を与えてください。
見返りを求めず
批判も非難もせず
彼がどこにいようとも祝福を送るのです。
彼女は答えました。
「いいえ、無理です。
彼がどこにいるか分からない限り祝福を送るなんて出来ません」
私は答えました。
「あら、それは本当の愛とは言えませんね」
「あなたが本当の愛を送れば、
本当の愛を受け取るのですよ。
それはこの男性からかもしれないし
または別の誰かかもしれません。
この男性が運命の人でなければ
あなたの方が彼を必要としなくなりますからね」
あなたが神と一体になるなら
神聖な権利によってあなたに定められた愛が
あなたのものになるのです。
結局は感情が引き寄せている
それから数ヶ月が経ち
状況はほとんど変わらないままでしたが
彼女は真剣に自分と向き合っていました。
私は言いました。
「あなたが彼の冷酷さに心乱されなくなったら
彼は冷酷になるのを辞めるでしょう。
だって、あなたがあなたの感情によって
それを引き寄せているのですから。
それから私は彼女に
インドのとある修道会の話をしました。
その修道会では、お互いに「おはよう」と言う挨拶をしません。
その代わりに
「私はあなたの内なる神に敬意を示します」
という言葉を使うのです。
彼らは全ての人の中の神を敬うだけでなく
ジャングルの野生動物の中に宿る神も同じように敬います。
だから彼らは決して襲われる事はないのです。
彼らがあらゆる生き物に神性のみを見るからです。」
私は言いました。
「その男性の内なる神に敬意を示してこう言ってください。
『私はあなたの神性のみを見ます。
私は神の目であなたを見ます。
あなたは神の姿に似せて作られた完全な存在です』と」。
彼女は、平静を取り戻し徐々に怒りが収まっていくのを感じました。
彼は船長(キャプテン)だったので、
彼女はいつも彼のことを「キャップ」と読んでいました。
ある日、彼女は突然
「キャップがどこにいようとも、彼に神のご加護がありますように」
と言うことが出来ました。
私は答えました
「それです!それこそ本物の愛です。
あなたが「完全な円」になって
この状況に心を乱されなくなったので
あなたは彼の愛を手に入れるか
または他のふさわしい人を引き寄せるでしょう。」
その頃私は引っ越しをしてしまい、電話もなかったので
彼女と数週間連絡が途絶えていました。
ところがある日、私は彼女から手紙を受け取りました。
その手紙には
「私たち、結婚しました」
と書いてあったのです。
私はできるだけ早く彼女に会いに行き
開口一番
「何があったの?」と聞きました。
すると彼女は
「もう、奇跡なんです!」
「ある日目が覚めてみたら、
全ての苦しみが消えていたんです」
それでその晩彼に会ったら、
彼の方から結婚してくれないかって聞かれて。
私たちは1週間後に結婚したんですけど
彼ほど誠実な人には会ったことがありません。」
と興奮して言いました。
古いことわざに
「誰もあなたの敵ではなく
誰もあなたの友達ではなく
全ての人はあなたの教師です」
と言うことばがあります。
だから、人は個人的な感情に左右されず
相手が自分に何を教えてくれているのかを学ぶべきです。
そすれば間もなくあなたは、その人から学びを得て
解放されるのです。
その女性の恋人は無私の愛というものを教えてくれていました。
そしてそれは、全ての人が、
遅かれ早かれ学ばなければならないことなのです。
今日の感想と考察
恋愛は自分のエゴと向き合う最良の方法だと
誰かが言っているのを聞いたことがあります。
確かに、
親子関係より簡単にやり直しができて
友人関係より濃厚な恋愛は
魂を磨くのにとても適しています。
いつも相手に自分の課題が映し出され
見たくなくてそこから逃げると同じような人にばかり巡り会います。
だから
いつも暴力を振るわれる人
いつもウソをつかれる人
いつも浮気をされる人
こういう人達は
相手を変えても、自分の問題を解決しない限りは
延々と同じ事を繰り返す事になります。
私は、就職活動がうまくいかず
落ち込んでいたときに付き合っていた人が
自己否定的で
愚痴っぽくて
人に対する嫉妬、妬みが強く
ため息ばかりついていました。
私は、その様子を見て、
「こんな人だったら、絶対に採用されないだろう」
と言うことに気がつき
その彼とは距離を置きました。
そしてそれ以来
愚痴を言っている暇があるのならば
1ミリでも自分を磨こうと
前向きに活動を始めることで
無事に就職先も決まったのです。
その時は、
自分だけでなく、人の覇気まで奪う相手に対して
愛想を尽かした形になりましたが
彼は彼で、私に大切な事を教えてくれていたのだと思うと
改めて感謝の気持ちでいっぱいになります。
結局は、すべて自分なのですね。
今頃どこで何をしているのか分かりませんが
明るく前向きに毎日を過ごしてくれていますように。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。