私の教室では、時々英語で漫画を読むことがあります。
日本のことを海外に伝えるうえで
漫画ってものすごく役に立つ教材です。
近年、益々多くの日本の漫画が色々な言語に翻訳されていますね。
以下のサイトで世界で人気の漫画ランキングが掲載されていました。
【2024年最新版】世界の人気漫画ランキング|翻訳会社WIPジャパン
これによると
ワンピースの人気は圧倒的で
88言語に翻訳され 販売部数はなんと 5億2320万部!!
スヌーピーやタンタンの冒険を押さえて堂々の1位です。
そのほかにも
ドラゴンボール
NARUTO
ドラえもん
鬼滅の刃
進撃の巨人
・・・
納得のラインアップですが
これ全部少年漫画だわ~
そして、ドラえもん以外は「戦い」の要素が強い事に気がつきます。
このサイトで唯一ランクインしていた少女漫画
「セーラームーン」も
少女漫画には珍しい、闘う少女達を描いた作品です。
でも、
もしも私が自分で好きな本を翻訳できるとしたら
どの漫画がいいかな~と考えたときに
闘わずして勝利を収める女の子が主人公の
「ときめきトゥナイト」
を押したいな、と思いました。
「ときめきトゥナイト」
1982年から「りぼん」に掲載されていた
池野恋さんの作品です。
主人公の江藤蘭世は一見可愛い女の子なのですが
実は魔界人で狼女とバンパイヤの娘。
そんな蘭世が人間の男の子に恋をして・・・
連載開始当初は
ドタバタラブコメディの要素が強かった気がしますが
連載が進むにつれて絵もどんどん洗練されて
壮大でシリアスなストーリー展開になって行きました。
「ときめきトゥナイト」って改めて考えると
とってもスピリチュアルな漫画だと思うんですよね。
人間界、魔界、冥界、天上界
魔女、死神、狼女にバンパイヤ
時空間の移動ができたり
サイキック能力や魔法で相手を操ることができたり
ハリーポッター第1巻が出版されたのが1997年ですから
その15年も前に、この世界観の漫画が出版されていたことに驚かされます。
人間の男の子だと思っていた思い人が
実は魔界の王子様だったと分かり
立場や身分の違いに悩みながらも
一途に純粋な愛を貫いていく蘭世。
そしてその無償の愛こそが
魔界と冥界の戦いを終わらせる力だった
というのも胸熱です。
この本を読んでいた当初は
「愛」の力で世界を救うというラストが
なんとなく陳腐に思えたものですが
(若かったな~)
今では、
恋のライバルだろうが、死神だろうが、敵だろうが
全てを受け入れ、温かく包み込む蘭世の姿こそ
私たちが目指すべき姿ではないかな
なんて思います。
皆さんの一押しの漫画は何ですか?