昨日、老人相手の仕事をしている人達から、こんな話を聞きました。
身内の大切な人が亡くなった時に
葬儀が終わって落ち着いた頃になると
「あの病院の対応が良くなかった」
「あの人の言うとおりにしたから、こんな結果になった」
「あの医者が・・・」
「あの看護師が・・・」
「親戚が・・・」
と、あれが悪い、これが悪いと言い始め
何度も何度も同じ事を言って、家族間で揉め事になる人が多い。
患者さんや入所者の最善を考えて身を粉にして働いているのに、
老人のこういう愚痴を聞く度に
自分もそんな風に言われているのかもしれない・・・
と思って悲しくなる・・・。
そんな内容でした。
私がこれを聞いて感じたのは
身内を失ったその人が
他者を責めるのと同じくらい、内心では自分を責めているのではないか
ということです。
現状を受け入れられず、過去を反芻しては
「あの時、もっとこうしていれば・・・」
「別の選択をしていれば・・・」
と何度も自分を責めて
それに耐えきれなくなって
他の誰かに責任転嫁しようとしているのではないかと思ったのです。
こう考えるのには訳があります。
実は、私にもこれと同じ経験があるのです。
娘が呼吸困難になって救急搬送された時、
「どうしてそんなことに?」
と周囲の人に言われる度に
「最初に診断した救急医療の医者が
薬を処方しただけで、きちんと症状を診てくれなかった」
と恨み言のように繰り返していました。
でも、内心では、
娘の無理なスケジュールや健康管理の甘さのせいで
感染症にかかったのがきっかけだから
母としての自分の責任だったのではないかと
ずっと自分を責め続けていました。
幸いにも、娘は一命を取り留めましたが
自分の判断が人の命を左右したかもしれない
という想いは強烈なストレスで
今でも、考えると胸がキュッと締め付けられます。
前述の家族を亡くされたお年寄りの方も私も
本当はみんな、その場その場で、
最善の決断と行動をしてきたはずです。
例えそれが「死」という最悪の結果に結びついたとしても
それは運命によるところが大きいのだと思います。
それなのに、
今も自分を責め続けてしまう自分がいます。
「自分ってなんてダメなんだろう」
「自分の至らなさで子どもの命を犠牲にするところだった」
そんな想いが自分にまだある事を感じたら
久しぶりに斎藤一人さんの「悪徳裁判官の話」を思い出しました。
一人さんの数あるお話しの中でも
私は、このお話しが一番好きで心に響きました。
まずは、ご存じない方の為に、
内容を私なりにまとめましたのでシェアさせてください。
オリジナルを聴きたい方は
一人さんご自身の語りをYou Tube でお聴きください。
↓↓↓
悪徳裁判官の話
あなたが罪を犯しました
10年の刑を受けました。
10年後罪を償って出てきました。
ところがまた、同じ罪で捕まりました。
また10年の刑を受けました。
10年後、罪を償って出てきたあなたは
またまた同じ罪で捕まりました。
こんな裁判官がいたら最悪ですよね。
でも、
そういう裁判官があなたの中にいるのです。
最初に罪をおかした時、あなたは
落ち込み、イヤな思いをし、反省もしました。
そうやって、その罪の代償は既に払っているのです。
だから
「いい経験をした。それじゃあ、次はこうしよう」
と思えばいいのに
その1回の罪を何度も思い出しては
自分を裁いてしまう。
本当は1回でうまく行く事なんて無くて
何度も失敗して上手くなるはずなのに
1回目の失敗で親や教師から怒られた経験があるから
失敗してはダメと思い込んでしまっている。
これを2,3回やってしまうともうダメ・・・
思い出しては
「私ってこういう人間だ」
「私ってダメなの」
・・・と何度も何度も、過去の失敗を思い出して自分を裁いてしまう。
おまけに、この裁判官は
自分だけでなく、周りの人も裁くことがあるそうで
本当にたちが悪いです。
しかもですよ、
この罪、実は無実の罪かもしれないのです!
一番最初に劣等感を持ってしまったきっかけは
1度目の失敗であなたを責めてしまった親や、他の人かもしれない。
それはあなたが悪いのではなくて、
未熟だったその人が悪いのです。
だから、こんな悪徳裁判官とはお別れしましょう。
もう私の罪は償ったし
そもそも最初の罪は私の罪ではございません。
もうあなたとは縁を切ります。
そうやって悪徳裁判官を追い出した心の隙間を
天国言葉で満たしていきます。
ついてる、嬉しい、楽しい、感謝しています
幸せ、ありがとう、許します
そうすると、もう悪徳裁判官が入り込むことはなくなり
幸せになれるのだそうです。
繰り返し、染みこませる
このお話を初めて聞いたときは、かなり衝撃で
これまで自分を同じ罪で何度裁いてきただろうと
愕然としたものですが
時間が経つと忘れてしまって
また同じ事を繰り返してしまいます。
昨日の会話をきっかけに、またこれを思い出せたので
早く自分を悪徳裁判から解放して
天国言葉で癒やしてあげようと思いました。
そして
この話が同じような痛みを持つ誰かの心に届くことを祈って
シェアさせていただきました。
一緒に幸せになりましょう。
