こんにちは。このブログでは、
2020年頃から私に起きた様々な不思議体験や
気づきについて記録しています。
不思議な話が好きな方
同じような経験のある方
このような現象に詳しい方
繋がれたら嬉しいです。
父が病気になる
コロナが流行る少し前のこと
父がパーキンソン病と診断されました。
父は若い頃からずっと
親の借金返済の為に朝から晩まで
身を粉にして働きました。
ようやく借金を返済し
子どもたちも自立して
これから第二の人生を楽しもうと言う矢先に
パーキンソン病を発病してしまった父
けれども不平不満を漏らすこともなく
だんだん動かなくなる身体と向き合いながらも
自分でできることはなるべく自分で…
という姿勢を最後まで崩しませんでした。
病気が進行して、
家の中でさえ移動がままならなくなり
母の負担がとても大きくなってしまったので
姉妹で母を説得して、施設に入ってもらうことにしました。
ところが、そんなときにコロナが流行ってしまい
母でさえも父と直接面会ができなくなりました。
実家から離れて暮らしていた私は尚更
父の顔を遠目にも見ることができなくなりました。
当時は都会から帰省するだけでも
ご近所から病原菌扱いされる風潮があったのです。
瞑想で父の意識が流れ込む?
そんなある日、瞑想していると
突然、父の意識と私の意識が交わったような気がしました。
そしてこんな風に言われた気がしました。
「俺は施設に入りたかったんだ。
あのまま家にいたら、母さんに迷惑がかかるから。
母さんは、これまでも、
じいちゃんやばあちゃんや自分の方のばあちゃんや
色んな人を看取ってきて、本当に苦労したんだ。」
いかにも父が言いそうなことではありますが
私が頭で作り上げたのかな、と半信半疑でした。
でも、本当だったら嬉しいな![]()
長らく会っていない父と会話ができたみたいで
私は幸せな気分になりました。
すると、その後も瞑想の度にちょこちょこと
父の意識らしき思いが流れ込んできました。
「俺は向こうの世界とこっちの世界を行ったり来たりしているんだ。
もう向こうに行ってもいいけれど
母さんががっかりするから 時間をかけているんだ。
まずは施設に入って、母さんの手を離れて
俺がいない生活に少しずつ慣れてもらってるんだ。」
父と母は本当に仲良しで
母は最後まで父を家で面倒見られなかったことを悔いていましたし
面会できない分、手紙を書いて職員さんから渡してもらうなんて
かわいらしいこともしていました![]()
それで、
私の妄想かもしれない父の意識について
初めは黙っているつもりだったのですが
父がいなくて寂しそうにしている母を見ていたら
思わずポロッと話してしまったのです。
すると母は意外にも、すんなりと私の話を信じてくれて
こんなことを言ってくれました。
「実はね、施設に入る前に、
お父さんがおばあちゃんの遺影の前で
ボーッとしていたことがあったの。
あまりにも魂が抜けているみたいだったから
怖くなって声をかけたら
『俺はもう半分向こうの世界に行ってるんだ』
って言ってたのよ。
だから、あんたの言うことが本当かもしれない。
もしかしたら、今、会えないから
霊感の強いあんたにメッセージを
送っているのかもしれないね」
スピリチュアルなことで母に認めてもらえたのは
私が覚えている限り2回だけです。
1度目はおじさん(母のお兄さん)が亡くなったとき、
私の夢枕におじさんが立ってメッセージを伝えてきた時
そしてこれが2度目です。
父の言葉と私が受け取った内容が一致したことで
私はちょっとだけ自分の感覚に自信が持てました。
チャネリングを試みる
ちょうどその頃、
私は退行催眠に興味を持ち、You Tube の動画を見ながら
見よう見まねでトライしていたので
もしかしたらチャネリングもできるかも。と思い立ち
自分から父の意識にアクセスしてみようとしました。
チャネリングと聞くとむずかしそうだけれど
他ならぬ父の意識ならば繋がりやすいかもしれない、
と思ったのです。
そこで
早速父に意識を合わせてみると
映像として浮かんだのは
家の庭や外回りを眺めている父の姿でした。
そうして父は母について語り始めました。
「これからは、やっと誰の世話もせず
自由になれるんだから。
あんまり考えるな。
娘のところに遊びに行ったり、旅行に行ったり
友達と出歩けばいい。
田舎にいるとコロナのことで色々言われるけれど
都会はそんなにうるさくないから
遊びに行けばいいんだ。
俺は結構、やりたいことをやったんだ。
カラオケも習ってステージで歌ったし
旅行も行ったしな。
でも母さんは、色々ガマンしたんじゃないの?
俺は今は痛くも苦しくも無いから心配するな。」
…
それが亡くなる10日前のチャネリングでした。
そうして、父が亡くなる2日前。
いよいよ死期が迫っていることを告げられると
姉が珍しく私の能力に頼ってきました。
「ねえ、お父さんと会話ができるのなら
今週末まであと5日待っててって伝えてくれる?
今、仕事ですぐには帰れないし
お母さん一人では心配だし」
そこで、私はまたチャネリングをして
父の意識とつながり、それを伝えました。
すると父は
「5日か。」
とうつむいたまま深いため息をついたかと思うと
そのまま、回路が外れ、父と繋がれなくなりました。
姉に
「いいとも悪いとも言わなかったけれど
とても疲れている様子だったよ。」
と伝えると
姉はすぐに仕事の休みを取って、翌日実家に向かいました。
急に涙が溢れ出す
さて、
その日の昼15時半頃
私が一人で車を運転していると、
突然、何の前触れもなく、
大粒の涙が次から次へと流れ落ちてきました。
それと同時に父からのメッセージが
テレパシーのように伝わりました。
「幸せだった。
いい母さんと結婚して、いい子どもにも恵まれて幸せだった。」
私は、
あぁ、ついにこの世を去るんだな…
と覚悟が決まりました。
そしてその日の夜、
しっかりと姉の到着を待って
最愛の母に見守られながら
父は息を引き取りました。
父は施設で看護師さんに
「自分は奥さんと子どもに恵まれ幸せだ」
と話していたそうです。
その後…
父が亡くなって以来
私と父の意識が繋がることは無くなりました。
チャネリングなら繋がれるかな、と思うけれど
軽く試してもやっぱり繋がれません。
でも、
父はきっとあの世で、
今までできなかったことを満喫しているのではないかな
という確信に近い感覚があります。
だから、チャネリングなんてして呼び出して
父の楽しみを奪ったらいけないかな、なんて。
それに
最後に父と意識の上で繋がり
しっかりとお別れできたことで
臨終に立ち会えなかった寂しさを感じずに済んだことは
父からのプレゼントだったような気がしています。
バカ真面目で、不器用で、損ばっかりしていたけれど
尊敬してやまない大好きな父と
いつかまたどこかで会えると信じて…
とりあえず今は
ありがとう。
