「正心調息法」で心と体を整える習慣を付けて
すべてが順調にすすんでいるかのように思えていたある日
最悪の事件が起こりました。
一人暮らしのアパートが空き巣に入られたのです
(詳しくは昨日のブログを読んでくださいね。)
しかも持ち出された物が
「結婚情報誌」と「保育士試験の案内」。
単なる物狙いの空き巣と違うという事実が恐怖心を煽り、
私は居ても立っても居られず、ある決断をしました。
仕事を辞めて、実家に帰って保育士試験を受けよう!
翌日、私は社長の元へ行き、退職の希望を伝えました。
社長は、じっくり話を聞いた後、
待遇の改善や、仕事の形態について、
私の希望を取り入れようと親身になって考えてくれました。
もしも空き巣事件がなければ
この時点で私の心はかなり揺らいでいたと思います。
でも、とにかく昨日の恐ろしさが心から離れず
一人で暮らすことに限界を感じていたので
私は頑として社長の申し出を受け入れませんでした。
社長は仕方なく
「パルマさんの後釜が見つかって、引き継ぎが終わるまでは在職してほしい」
という条件付きで承諾してくれました。
ところが、様子を見ていると
社長は本気で後任者をみつけようとしているようには思えませんでした。
一応求人は出すものの、
「なかなか気に入る人材がいない」
と言って、面接しようとしません。
そのうちに私の方も、あの日の恐怖が徐々に薄れて来るのを感じました。
社長は以前より私を気遣ってくれるし、仕事の人間関係も悪くないし
そんなに急いで辞めなくてもいいかな
と思い始めていました。
同窓会への参加で再び動き出す運命の輪
そんな時、とても久しぶりに実家で高校の同窓会が開かれることになりました。
それは久しぶりの集まりだったので、
みんなそれぞれの近況を報告し合ったり、思い出話に花を咲かせたり、
とても盛り上がっていました。
その時たまたま、地元で保育士をしているという旧友の隣に座りました。
そこで私は、保育士資格の勉強をしていることと
地元に帰りたいと思っていることを彼女に伝えました。
ですが、それはたくさんの雑談のうちの一つでしたので
すぐに子育ての話や先生の話に流れていき
その場はそれで終わりました。
ところが
それから数週間たったある日
彼女から突然電話がかかってきたのです。
彼女は、クラスメートではありましたが
特別仲が良かった訳でもないので
最初は「何だろう」と戸惑いました。
彼女は突然の電話を詫びながら、こう切り出しました。
「実は、私の勤めている幼稚園で
来年度勤務してくれる補助の先生が見つからなくて。
そんな時にパルマちゃんを思い出したの。興味はある?」
「資格が無くても、補助だから大丈夫みたいなの。
ただ、勤務時間は1日5~6時間だし、お給料も安いんだけど、どうかな?」
それを聞いて私は二つ返事でOKし、再度、社長のところへ行きました。
「私、4月から実家で仕事が決まったので
3月にはこちらを引き払って地元に帰ります。
ですから、あと半年です。
すぐに後任を見つけて引き継ぎを始めさせてください」
そうして本気で探せば、後任もきちんとした人が見つかるもので
無事に4月新卒の優秀な大学生を採用でき、私は実家に帰ることになりました。
すでに出会っていた運命の人
それからの数ヶ月は本当に忙しかったです。
数年間、私の勘で回してきていた業務を、きちんと書類に残して引き継ぎつつ
引っ越しの準備、保育士の勉強…
毎日がめまぐるしく過ぎていきました。
また、職場やこの土地で出会った温かい方達が
別れを惜しんで各々で送別会を開いてくださったり
忙しい私を気遣って
引っ越しのパッキングや掃除を手伝ってくれる方までいました。
一時期はイヤで仕方が無かったこの仕事ですが
結局8年間続けてきた中で、
どれだけたくさんの人に支えられ、助けられてきたことか
このとき改めて感謝の思いに包まれました。
社長ファミリーも、引っ越しのお見送りに来てくださり
「どんな仕事についてもいいけれど、
君は優秀なんだから自分を安売りするなよ」
という温かい言葉をかけてくださいました。
さて、数々行われた送別会の一つが
職場のクライアントだった今の夫とのものでした。
夫は無口でシャイな人なので
長年顔見知りではありましたが
挨拶程度の付き合いしかありませんでした。
頭が良く、見た目もスマートなのに、無口で
交流飲み会などもあまり参加していなかったのです。
その夫に送別会に誘われた時は
「この人が自分から声をかけてくれるなんて!」
と驚きましたが
初めて待ち合わせ場所で顔を合わせた瞬間
あ、この人と結婚する
そう感じました。
いわゆるビビビと来たんです。(笑 そう言うと軽いけど)
きちんと話をするのは初めてに近かったのですが
彼が、自分の家族に対する信頼と愛情を表現しているのを聞いて
間違いない!と確信に変わりました。
私が話せば、静かに聞いてくれるし
話してみると独特の視点を持っていて面白いのですが、
決して自分の意見を押しつけることも無く
仕事に関しても友人関係に関しても、過去の恋愛に関しても
全く干渉してきません。
そう、話せば話すほど
彼は私の理想の結婚相手にぴったりだったのです。
そればかりか、調子に乗って妄想していた
目が大きい
次男
頭がいい
と言うところまでドンピシャ。
こんなことある??と思うくらい
私の理想を絵に描いたような人でした。
その彼との結婚話はトントン拍子で決まり
結局、保育士補助は1年の契約満了を以て辞めることとなり
結婚のためにまた引っ越しすることになるのです。
願うだけではだめ、行動が大事
「正心調息法」の実践で起こったことをまとめると
物事を前向きにとらえられるようになる
↓
職場の人間関係が良くなる
(明るく働く私に夫が好感を持った可能性もある)
↓
「今の仕事を辞めて、一生自立できる仕事を得たい」
「結婚したい」という本心に気がつく
↓
保育士試験の勉強を始める
↓
空き巣に入られる
(「保育士」「結婚」がキーワード)
↓
仕事を辞め、実家に帰る決意
(でもなかなか辞めさせてくれない)
↓
地元での保育士補助の仕事を紹介される
↓
仕事を辞める日が決まる
今の夫に送別会に誘われる
↓
結婚
正しい心で「意図」すると、思いも寄らない方法で願いが叶う
私が自立のための仕事が「保育士」ではなかったことは
後に気がついたのですが
結果的に、この「保育士」になるための歩みが
私の運命の輪を回すきっかけになったのが面白いです。
大事なのは正しく波動を整えて
「どうなりたいか」という意図を示すこと。
そのうえで直感で「ピン」と来たものは
ごちゃごちゃ考えずにとにかく行動してみる。
その選択に「正しい」とか「間違い」とかはなくて
遠回りに見えても、関係ないことに思えても
直感に従って行動していくと
思いも寄らない後押しがどんどんやってくるものなのですね。
宇宙の采配ってすごいです。
自分ではこんな展開、とても思いつきませんから。
人間の私たちは、流れに身を任せつつ、
しっかり行動しいくことが大事なんですね
…と色々学んだ今は、そう確信しているのですが、
当時は何が何だか分かりませんでした(笑)
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さて、長々と書いてしまった「正心調息法」からの
不思議なご縁のお話しは今回でおしまいです。
次からはまた自称ライトワーカーとしての目覚めに
話を戻していきたいと思います。
気に入ってくださった方はまた
お付き合い頂けたら嬉しいです。