無事に第3回 Generation Concertでの演奏会が終了しましたおねがい

ピアノ演奏を聴きに来てくださいました皆さまには、感謝申し上げます。

出演者の方々の演奏は、選曲に対してもお一人お一人の個性が際立ち、日頃のピアノへの熱意や気迫が間近に伝わってくるような素晴らしい演奏でした。何より多忙な中で両立を図りご自身に向き合って来られた姿勢には、尊敬します✨

私にはまだ叶えられていない夢がたくさんありますが、今までも夢が叶う前は、一体何の修行なのか❓と言う茨の道を潜り抜けて目標を実現してきました。

この演奏会で皆さまから、できない事を諦めずに、ひたむきに努力をし続けようと言う勇気とパワーをいただいたような気がします✨🌈


今日は、息子さんのピアノ事情についてお話します。長いですがもしご興味をお持ちいただけましたら、最後までお読みいただけますと幸いです☺️


東京に住み始めてからは、マンション暮らしで、ピアノが近くにありません。

6畳部屋のスペースに、グランドピアノを据えるような余裕などなく、いつでもピアノを弾ける状況にありません😌

これまで大学では、予約が取れた時に限り、部室や大学のピアノを借りることができていましたが、周りは他の軽音楽器の大音量が常に聴こえる環境でした。

ピアノの会の入会者さんは、グランドピアノを部屋にお持ちの方や、ピアノがあるご自宅から通われて来られる方も多かったです。

息子の場合は、ピアノがないと言うそんな中で、初挑戦の色々な曲を弾いています。中でも、リストの超絶技巧4番マゼッパに挑戦したり、昨年は演奏会で、ショパン10のエチュード全曲演奏、そして今年はショパンピアノソナタといった大曲をよくこなしたと思います。

今は、さらに忙しくなり、もう大学のピアノを借りることもできなくなり、ピアノのあるスタジオルームを借りる時間もほとんど作れませんでした。益々練習時間を確保する事が難しくなっていると思われますショボーン


そんな中、プログラムに書かれた息子の言葉

「一期一会の演奏」


これに、なぜだか初めて胸を打たれました。

いつもながら親バカは重々承知ですが、こちらでご紹介をさせてください。

画像の一つは、演奏会のパンフレットに掲載された自己紹介の一部です。


もう一つは、5年前に投稿していただいたものです。

数年前に、息子の友達から教えていただき、すっかり遠い記憶でしたが、今になり偶然また目にすることになり、驚いたことがありましたびっくり


掲載順に、實川風さん、反田恭平さん、牛田智大さん、金子三勇士さん、藤田真央さん、福間洸太朗さん、内匠慧さん、息子と……。


今、改めて拝見すると、息子以外は、錚々たるメンバーです。ピアノコンサートにも数回行かせていただいた事のある、大好きな世界的なピアニストさん達ばかりですラブ


今拝見するとこのコメントには、数倍も特別な思いを感じてしまいます。息子の名前まで一緒に、ここに載せていただけた事は、驚くべき事で、そのように評価をして下さった方がいらっしゃったと言うことで、大変有り難い限りです。


息子は、これまでに音大の著名な先生方の御師事をいただいてきました。国内、海外のピアニスト先生のレッスンをいただける機会も数回ありましたが、今はピアノが弾きたくても部屋に置けないと言う理由でピアノが遠い存在です。

しかしピアノがない環境でも、ピアノを辞める事なく続けています。

今は練習技術の確保がとても難しい環境かもしれませんが、彼なりに現在置かれた立場を考えて、また別の形でピアノ、音楽そのものに向き合っている事と思います。


グランドピアノが自宅にあり、いつでも弾けるような環境が整ったら、多くの曲もこなせるようになると本人もそう申していました。


多くの人との関わりを持ち、喜怒哀楽と言う場面に遭遇し、感傷的な気持ちになり、思い出を懐かしみ、未来へと進んで行く。この経験こそが、本物の表現力の糧となり、このような揺れ動く感情は、長い人生経験を歩むほど生まれるものではないかと思います。


過去の演奏も、今の演奏も、彼の演奏には、違いありません。


テクニックが劣るから間違っているとは誰にも決めつけられないと思うのです。


ピアノに多くの時間を費やす事ができた過去の演奏技術は、確かにミスタッチもほぼなく、高いレベルにあったのかもしれませんが、今の方がその時よりも、人生経験は豊富です。

奏でる音色は、初々しい10代の頃と比較しても、年齢を重ねるほどに哀愁漂い、また一味も二味も違うのではないかと思います。


からこそ、その時に奏でる音色は、一期一会であると言う言葉が胸に刺さりました。



過去に、戦場のピアニスト、と言う映画を観たことがあります。

戦争時に弾いていた演奏家は、緊迫した中で、どんな演奏をしていたのか、曲の中には、口には、出せなくても、多くの人に伝えなければならないメッセージが込められていたはずです。


ポーランドを亡命したショパンは、そんな劣悪な環境下で、どんな気持ちでピアノに向き合っていたのだろう。エレガントな音色を醸し出す曲が多い中、優雅に伸び伸びと演奏をすることができていたのだろうか❓

そう色々な事を考えました。

生まれ育った大好きな祖国を亡命する辛さは、そんな体験をしていなければ気持ちがわかりませんが、常に心に深い悲しみを抱えていたに違いありません。そんな部分がどの曲もとても繊細でどこか儚げな旋律を奏でるのかもしれません。

もし自身がその境遇ならばと想像してみる事で、少しでも作曲家🎼の思い描く演奏に近づけるのかもしれません。


歴史の背景を知る事で、音楽に込められているメッセージを読み解くことができ、

その人の思いや、感情が、作曲家の意図に込められていると思うと、楽譜通りにただ弾くだけでは伝わらない、機械の自動演奏のように指だけが回ってノーミスで弾いたらよいだけではないと言う、ピアノの先生から学んだ言葉の意味が身に染みるようにわかります。


今は、ピアノがない環境で練習が思うように充分できない状況でも、限られた時間で必死になり作り上げた演奏そのものから作られた音の響きが、たとえ私にだけかもしれませんが、心にメッセージとして伝わってきたようでしたおねがい


それは、その瞬間しか聴けない

一期一会の演奏でした🎼


人との出会いで心が彩られるのと同じく、今しかない瞬間こそが、その時の音色により白いキャンパスに、心が描写され、隅々まで彩られるように思いました。それがカラーなのか白黒の世界なのかは、人それぞれ聴く人によって異なるのかもしれません✨


長文を、最後までお読みいただきました方、ありがとうございましたおねがいスター