”最終回”のリブログ | グラールの探求

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このドラマの最終回を見て
桜というのは日本人にとって
特別な花なのだなぁと感じました。

桜の語源は
古事記、日本書紀に登場する
コノハナサクヤヒメ
(木花之佐久夜毘売、木花咲夜姫)
とされています。

天孫降臨で地上に降りて来た
ニニギノミコトは
美しいコノハナサクヤヒメに恋し
求婚します。
サクヤ姫の父はこれを喜び
姉のイワナガヒメ
(石長比売、磐長姫)
と一緒に嫁に出しますが、
イワナガヒメは醜かったので
ニニギノミコトは
イワナガヒメを追い返します。
このことに父親は
花のように繁栄するように
コノハナサクヤヒメを、
岩のように永く続くようにと
イワナガヒメを、
二人の娘を嫁に出したのに
あなたはイワナガヒメを
追い返してしまった。
あなたの命は
花の様に短くなるだろうと
ニニギノミコトに告げるのです。
このために
日本人の寿命は短くなったと
神話では語られています。


日本人にとって桜は
生と死の象徴なんですね。
これはキリスト教の文化圏では
一度死んで復活した
キリストの伝説になぞられ、
一年の内で
最も太陽の力が弱くなる冬至を
クリスマスとして祭り、
春の訪れをイースター
復活祭として祝うのですが、
日本人は桜の中に
クリスマスとイースター
両方のシンボルを
見出だしているのです。
生と死は対立物ではなく
一体のものとして捉えているのは
欧米人とは違った
日本人特有の感性だと思います。
(^_^)


そしてもう一つ
思い出した物語があります。
花恋さんの出演した映画
『君の膵臓をたべたい』
原作の小説は
主人公のクラスメイト
山内桜良の葬儀から始まります。
映画版は大人になった主人公が
山内桜良の思い出を振り返りながら
ストーリーが展開していくのですが、
この構成のしかたは
『僕だけが17歳の世界で』と
同じなんですね。

大人になった主人公が
青春時代を振り返る、
そしてそこに象徴的に使われている
『桜』というシンボル。
ストーリー自体は全然違いますが
要所要所に共通する部分が
多数見受けられるのです。

この土日は
『君の膵臓をたべたい』のDVDを
見返してみようかな。
(^_^)



と、
僕せか最終回のコメントは
直接書かないのが私の主義。
作品の良し悪しは
見る人が決めることなので
私はとやかく言いません。
(・_・)

現在アベマTVで
全話配信されているので
スマホで見ることができます。
興味のある方は
検索してみて下さい。
(^_^)