妊娠24週目。


ようやく病院で点滴をせずに脱水状態がおこらないまでに回復したので、10時に退院しました。

妊娠7週目から23週目まで、

おそよ4ヶ月の間の入院生活から脱出しましたが、

もちろん

嘔吐、強い吐き気、よだれつわり、

食べれる物はうどんかにゅうめん、飲めるのはイオンウォーターのみ、という入院中の症状はほぼ同じでした。

できた事は、

自力でベッドへの移動、歯磨き、洗顔、体調が良い時の入浴。

これだけでした。

病院からは吐き止めの錠剤を2週間分処方してもらいました。


そしてまず家に帰ってきて絶望したのは

部屋の爆破されたかのごとく汚い状況。

リビングには足の踏み場もないくらい物が散乱。

洗面所は洗ったのかまだ洗ってないのか分からない量の衣類の散乱。

お風呂は赤かびまみれで異臭。

キッチンのテーブルには今朝からの使った食器やインスタント麺の散乱。

流し台は2~3日洗い物をしていないのか、

食器散乱。

この状態をみただけで吐き気がしましたが、

吐き気を我慢してまで絞り出したのは

「きっったな。汚い。部屋汚い。」

という言葉。


ここで旦那さんのことを少し。

私と結婚するまで実家暮らし。

実家はかなりの汚部屋。

お義母さん、お義父さんもあまり身なりや部屋に対しての執着がないのか、どんなに部屋が汚い状態でも平気で家に招待するし、

「狭いでしょ~」というだけで、

リビングに敷いてあるカーペットは毛まみれ、食べこぼしのカスやカリカリになった米粒などがこびりついた状態でも平気。

そんなお家で30年育った旦那さんですから、

当然、片付け方も知らないし、掃除、洗濯の仕方、干し方など全く知らないし、

同棲は半年ほどしていましたが、

授かり婚だったので、家事や片付けなど基本的な事は何も教える間もなく

新居で旦那さんの独り暮らし生活が急に始まったという状況でした。

「これでも頑張って片付けた。」

と返してきた旦那さんの言葉は、

本当に何も知らない人からしたら、かなり頑張ったんだと思います。


帰ってこれた喜びから一転、

住める状態にしなければ!

という脳に切り替わり、

旦那さんにも家事のやり方を指示しながら、

洗い物と洗濯機の取り扱い方とお風呂とトイレ掃除を教えました。


キッチンとテーブルだけざっと片付けて、お昼ご飯の準備。

準備と言っても旦那さんはスーパーで買ったお弁当。

私はうどん。

これも作り方を教えました。


そしてうどんを一口。

これまで脳が《汚い》に切り替わっていたから、吐き気は感じなかったのに、

うどんを食べた瞬間、強烈な吐き気が戻ってきてトイレで嘔吐。

トイレ掃除しといて良かったと思いながら(笑)

しかしそこからは一気に動いた疲れが出たのか、うどんも全く食べれず、強烈な吐き気がおさまることなく、処方してもらっていた吐き止めを飲んでベッドで寝たきりとなりました。


次の日もその次の日も、

午前中だけは少し体調がマシだったので部屋の片付けをしてはトイレで嘔吐して、

昼間は旦那さんが仕事なのでうどんを自分で作って食べては嘔吐しての繰り返しを5日間続けてようやく元の私が知っていた新居に戻りました。

ようやくホッとしたのか、

妊娠24週と6日目の朝に、また脱出状態がおこり救急車で運ばれ、点滴を一本だけ入れてもらいました。

まだまだ自力で水分がとれないことから、

再入院を提案されましたが、

正直、これ以上病室にいたら精神的におかしくなりそうだったし、

一度家に帰ってしまうと、やっぱり家が一番落ち着いたので、絶対に入院だけは嫌でした。


主治医にその事を伝えると、2~3日に一度点滴を打ちに来ることを条件に家に帰らせてもらうことができました。